研究課題/領域番号 |
20K08189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 啓之 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80196865)
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研究分担者 |
武内 崇 和歌山県立医科大学, 医学部, 大学院研究生 (10246522)
土橋 智弥 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20828488)
鈴木 崇之 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40816691)
末永 智浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70433365)
垣本 信幸 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90614412)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 川崎病 / スーパー抗原 / 遺伝子 / 水平伝播 / 病因 / レンサ球菌 / スーパー抗原遺伝子 / 遺伝子水平伝播 |
研究開始時の研究の概要 |
川崎病(KD)発症には地域・時間集積性を認め、その病因に感染性因子の関与が強く疑われているが、KD患児から病原性を有する一定の感染性因子を分離できず、今なお原因不明である。しかし、KDの主要症状は、レンサ球菌であるStretococcus pyogenes (GAS) 感染の症状に類似する。一方、KD患児から基本的にはGASは分離されないので、口腔・咽頭・腸管に存在し、今まで病原性を想定してこなかったレンサ球菌に、本来GASが保有するSAg遺伝子が水平伝播している可能性を想定し、GAS由来のSAg遺伝子を保有するレンサ球菌を検索して同定し、その細菌種とSAgのKD発症への関与を解明する。
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研究成果の概要 |
病原性が想定されないレンサ球菌に、本来Streptococcus pyogenes(GAS)が保有するスーパー抗原(SAg)遺伝子の水平伝播の可能性を想定し、その細菌種と保有するSAgの川崎病発症への関与を検討した。KD患児51例の咽頭ぬぐい液を培養し、GASのSAgのSPE-G遺伝子断片の有無をPCRで検討した。51例中 8例(15.7%)に陽性反応を得、得られた細菌からSRE-G陽性の単クローン菌を分離し、そのDNAから次世代シークエンサーを用いて菌種同定した。Streptococcus X, Streptococcus Y, Staphylococcus Xの3菌種が最終候補となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
川崎病の原因は今なお不明であり、根本的な治療法はまだ存在せず、また、発症予防もできない状況である。本研究の成果は、川崎病発症のトリガーがStreptococcus pyogenes(GAS)由来のスーパー抗原(SAg)が関与する可能性を示し、本来そのSAgを保持するGASから遺伝子水平伝播によって他のレンサ球菌がSAg遺伝子を保有するに至って、川崎病発症に関与する可能性をも示唆している。この細菌種とSAgが、川崎病発症に関与することが証明されれば、治療の対象が明確となり、また、SAgに対するワクチン開発によって川崎病発症予防が可能となり、多くの小児にとって福音となり、社会的意義は大きい。
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