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副腎不全とグリアに注目した脳室周囲白質軟化症の病態解明と新規予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K08220
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

上田 博子  愛知医科大学, 医学部, 助教 (60528959)

研究分担者 垣田 博樹  愛知医科大学, 医学部, 講師 (40528949)
山田 恭聖  愛知医科大学, 医学部, 教授 (60405165)
青山 峰芳  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (70363918)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード晩期循環不全 / 脳室周囲白質軟化症 / 早産児 / 副腎不全 / グリア / 新生児脳障害 / 早産時
研究開始時の研究の概要

脳室周囲白質軟化症(PVL)は早産児に発症し、将来の脳性麻痺や発達障害を引き起こす重篤な疾患である。PVLの発症は感染、炎症、低酸素虚血状態などによる局所的な軸索の脱髄が原因である。晩期循環不全(LCC)は主として相対的副腎不全により発症し、PVLの原因となる疾患である。
本研究では副腎不全モデルラット、各種細胞培養を用いてPVLの発症メカニズムの解明ならび、神経予後の改善を目指す新たな発症予防法の確率を目指す。

研究成果の概要

近年早産児にみられる晩期循環不全(LCC)が脳室周囲白質軟化症(PVL)の発症に関与していることが報告されているが、そのメカニズムは不明である。LCCモデルラットを作成し、さらに5%の低酸素負荷を行った。LCCモデルでは、有意な血清ナトリウム値は低下とCRH負荷試験でのコルチコステロンの誘導はみられなかった。5%の低酸素負荷によりLCC群はコントロール群に比べて有意に転倒回数が多く、脳室周囲のTUNEL陽性細胞は多かった。LCCモデルラットでは一過性副腎不全を呈すことが明らかになり、マイルドな低酸素負荷で白質障害が誘導されることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

PVLは感染、炎症、低酸素虚血などにより、オリゴデンドロサイト前駆細胞が選択的障害を受け、脱髄が起きる疾患である。PVLについては国内外において、臨床、基礎の両面から多数の報告がなされているが、発症を完全に抑制することはできておらず、発症率は減少していない。本研究ではグリアの機能制御の観点から、LCCモデルラットを作成し解析した。本研究により、現在もなお予後不良疾患であるPVLの予防が期待できる。PVLの発症予防および症状の軽減を実現できれば、医療費の削減が可能となり、患者本人と患者を介護する家族の肉体的・精神的な苦痛が軽減される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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