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帝王切開で出生する新生児における出生直後のプロバイオティクス口腔内投与の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 20K08235
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

久田 研  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10420853)

研究分担者 大日方 薫  順天堂大学, 医学部, 客員教授 (10204281)
堀 賢  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80348937)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード新生児 / プロバイオティクス / 帝王切開
研究開始時の研究の概要

帝王切開で出生した新生児の腸内細菌叢は、経腟分娩で出生した新生児の腸内細菌叢と異なる。そして、大規模な出生コホート研究から、帝王切開での出生が、肥満・アレルギー疾患・糖尿病などの発症リスクになることが示されてきた。
そこで、腸内細菌叢の確立に影響を及ぼす帝王切開で出生した新生児に対して、生直後の口腔内にビフィズス菌を投与することで、正常な腸内細菌叢を誘導できないか検討する。また、腸内細菌叢の改善が生後24か月までの免疫機能や代謝機能へどのような効果を及ぼすかを明らかにする。

研究成果の概要

帝王切開で出生した新生児に対してビフィズス菌を投与し、正常な腸内細菌叢を誘導する試験を計画した。単施設の産科施設においてランダム化二重盲検並行群間比較試験を行った。妊娠35-37週時点で層別置換ブロック法を用いてランダム化し、割付け食品を出生から3日間内服させ、産科退院時、生後1か月、3か月時に、採便・採尿を行った。
40名の新生児に対し、割り付け食品の内服が行われ、生後1か月、3か月に検体を回収した。現在、16SrRNAシーケンスによる腸内細菌叢解析が終了し、症例固定を行っている。今後、キーオープンし、ビフィズス菌群およびプラセボ群の二群間で統計解析を実施する。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、様々な疾病の発症もしくは増悪に腸内細菌叢が関連することが分かってきた。直接的な因果関係について十分に解明された段階には至っていないが、帝王切開での出生、そして、帝王切開に伴う腸内細菌叢の変化もまた、将来的な疾病の発症リスクになり得る可能性が報告されている。その一方で、帝王切開は母子の安全を考慮した分娩方法であり、世界的には増加傾向にある。従って、帝王切開で出生した新生児の腸内細菌叢を、経腟分娩に類似した正常な腸内細菌叢へと誘導することができれば、将来的な疾病の発症リスクの軽減につながる可能性がある。本研究の解析結果に統計学的有意差が出ることは、予防医学の観点から意義の高い研究となる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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