研究課題/領域番号 |
20K08251
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
今川 和生 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40708509)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 肝不全 / 急性肝炎 / 小児 / ゲノム解析 / 急性肝不全 / 遺伝性胆汁うっ滞症 / エクソーム解析 / エクソーム / 遺伝子変異 / 遺伝子発現 |
研究開始時の研究の概要 |
小児期に発症する肝不全の原因疾患は多岐にわたる。しかし、その多くは原因不明で肝移植以外に治療法がない劇症肝不全も含まれる。原因疾患の特定や、分子レベルでの病態理解のために疾患関連遺伝子の探索研究が進むことで、病態理解ひいては治療法開発に応用が期待できる。本研究では、病態の主座である肝臓組織の発現データの解析とゲノムデータを合わせて小児期に発症する肝不全の原因を探索する。
|
研究成果の概要 |
小児期に発症する急性肝炎とそれに続発する急性肝不全の原因疾患は多岐にわたる。しかし、未だに約半数は原因不明で、劇症化する症例では肝移植以外に有効な治療法がない。肝臓での代謝や排泄に関わる分子機構に異常がある場合や、感染症などを契機にした免疫原性の肝炎病態など、多種多様である。未だ原因の特定や分子レベルでの病態理解は不明のままである。本研究では、患者のゲノム解析を行い、原因遺伝子を探索した。進行性家族性肝内胆汁うっ滞症など小児期に肝不全を来し得る疾患を診断した。また、一部の症例で末梢血で活性化CD8陽性T細胞が増殖し、肝臓病理でCD8陽性T細胞が増加していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝不全を呈する小児における原因検索でゲノム解析が有用であることが示唆された。本研究の過程で免疫原性と思われる急性肝炎の小児において免疫解析を実施したところ、末梢血で活性化CD8陽性T細胞が増殖し、肝臓病理でCD8陽性T細胞が増加していた。なんらかの過剰な免疫応答が急性肝炎の主病態の一つであることが示唆された。これらのように、約半数以上で不明とされる小児の急性肝炎や肝不全における分子レベルでの原因検索方法について本研究で見出すことが出来た。
|