研究課題/領域番号 |
20K08253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
柴 直子 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (00639289)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ミオパチー / STIM1 / iPS細胞 / 心筋 / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
STIM1遺伝子変異によるミオパチーは進行性に全身の骨格筋萎縮、筋力低下を来し、時に心筋傷害を合併する常染色体優性遺伝性の神経筋疾患である。STIM1は細胞内外のカルシウムの恒常性の維持に重要な働きをしているタンパク質であり、その機能の破綻によりカルシウム動態に異常を来すことが根本的な原因と考えられているが、新しい疾患概念であるためその病態や自然歴は不明な点が多く、治療法がまだ確立されていない。 本研究では、患者由来iPS細胞から分化誘導して作成した心筋細胞及び骨格筋細胞を用いて、病態を明らかにするとともに治療薬の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
STIM1遺伝子変異によるミオパチーは進行性に全身の骨格筋萎縮、筋力低下を来し、時に心筋傷害を合併する常染色体優性遺伝性の神経筋疾患である。STIM1は細胞内外のカルシウムの恒常性の維持に重要な働きをしているタンパク質であり、その機能の破綻によりカルシウム動態に異常を来すことが根本的な原因と考えられているが、その病態や自然歴は不明な点が多く、治療法がまだ確立されていない。 本研究では、患者由来iPS細胞およびそのisogenic コントロール細胞から心筋細胞及び骨格筋細胞を作成し、病態メカニズムと治療薬の開発を目指して研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
STIM1は生体内でCa2+恒常性の維持に重要な働きを担うことが知られているが、STIM遺伝子変異によるミオパチーの病態は不明な点が多く治療法が確立されていない。本研究は、本疾患の骨格筋と心筋の病態について患者由来iPS細胞から、心筋細胞および骨格筋細胞を作成し、両細胞について比較解析を行うことでそれぞれの臓器での病態を明らかにし、原因に基づく治療法を開発することを目的として研究を進めた。骨格筋分化誘導に難渋したが、特定のセーフハーバー領域へのTet-On-MyoD1強制発現システムの導入を行うことで短期間での高純度の骨格筋作成が可能となり、今後の骨格筋病態研究に応用し得る成果である。
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