研究課題/領域番号 |
20K08264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
加納 原 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (50725306)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 好酸球 / Siglec-8 / シアル酸 / 腸管オルガノイド / 炎症性腸疾患 / Neu5Gc |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球はその多くが腸管粘膜中に定住するが、腸管感染症や炎症性腸疾患では、これまで 考えられていたような炎症惹起のみならず、粘膜治癒・組織保護にも働くことが分かってきた。これまでの申請者らの研究結果からは、好酸球がシアル酸受容体 Siglec-8 を介して粘膜障害を認識し、組織中の活性酸素濃度を適正化する作用が想定される。 炎症性腸疾患では重症度に相関して好酸球が血中・組織中に増多しており、好酸球による粘膜 修復の機能不全が考えられる。そこで、オル ガノイドと好酸球との共培養系を構築し、好酸球による活性酸素産生能の変化、粘膜修復への影響を評価する。
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研究実績の概要 |
令和4年度も、研究代表者がコロナ禍対応のため研究に割けるエフォートを制限せざるを得なくなり、必要な細胞培養技術を大学院生に習得させることに費やした。 このため、本研究特異的な実験は行っておらず、実績としうるデータはまだ得られていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度は、研究代表者がコロナ禍対応のため研究に割けるエフォートを制限せざるを得なくなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の収束により、研究を再開する。計画より遅れているため、まずはヒト好酸球を用いたin vitroの実験を優先する。具体的には、IL-5・Siglec-8刺激下における基礎ROS産生亢進の有無について、感度の高い細胞内ROS測定試薬を用いて検証する。これまでに観察されたSiglec-8存在下におけるIL-5誘導ERKリン酸化・ROS産生の亢進は、プロトンチャンネルHVCN1が欠損した好中球において報告されている現象と酷似しているため、好酸球でもHVCN1阻害により同様の現象が観察されるかを検証する。
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