研究課題/領域番号 |
20K08280
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鷹取 元 金沢大学, 附属病院, 准教授 (60613734)
|
研究分担者 |
飯田 宗穂 金沢大学, 附属病院, 講師 (40705604)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 門脈血栓 / 肝硬変 / 腸内細菌叢 / 予後 / 再発因子 / 抗凝固療法 / 予後予測 / 門脈血栓症 / 凝固異常 |
研究開始時の研究の概要 |
肝硬変における門脈血栓は予後悪化の原因になるが、抗凝固療法に難治性の門脈血栓につい てその原因は明らかになっていない。予備実験から肝硬変患者の腸内細菌叢異常により腸管 透過性亢進がもたらされることを我々は明らかにし、門脈に移行するLPSや細菌による“腸 内細菌叢関連凝固異常”が難治の原因の一つだと仮説を立てた。①門脈血栓患者に対する抗 凝固療法臨床試験において治療効果と腸内細菌叢関連因子の相関を解析、②門脈血栓患者便 細菌叢移植マウスにおける凝固異常のメカニズムの解明の2点を柱としてこの仮説を実証し、 門脈血栓難治例に対する治療法の開発のターゲットを見出す。
|
研究成果の概要 |
門脈血栓症例を集積し、アンチトロンビン活性低下例では生命予後が不良であり、とくに肝不全死に関わる因子であることを解明し、英文論文として発表した。 また門脈圧亢進症例のサルベージ治療として臨床的に注目されている門脈圧低下目的での部分脾動脈塞栓術(PSE)や脾臓摘出術における門脈血栓の出現に対する抗凝固治療でのコントロール困難例においては門脈圧亢進症状が増悪し、消化管出血イベントの増加、さらに生命予後へ影響することを国内外の学会で発表した。門脈血栓症例に対するDOAC投与症例での治療成績、奏功例における治療前後のFDPの有意に低下、Yerdel分類Grade2/3での奏功率の低下をあきらかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
門脈血栓症例を集積し、抗凝固療法の有効性および再燃、臨床経過との関連を解析した。アンチトロンビン活性低下は有意に生命予後が不良であり、とくに肝不全死に関わる因子であることを解明し、英文論文として発表した。 また門脈圧亢進症例のサルベージ治療として臨床的に注目されている門脈圧低下目的での部分脾動脈塞栓術(PSE)や脾臓摘出術における門脈血栓の出現に対する抗凝固治療でのコントロール困難例においては門脈圧亢進症状が増悪し、消化管出血イベントの増加、さらに生命予後へ影響することを国内外の学会で発表し、論文化の予定である。
|