研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ウイルス制御時代における肝病態進展の問題について、一分子シークエンサーにより 得られる大量な直列ウイルスゲノムのquasispecies情報を機械学習AIのプログラムを導入すること により迅速に処理し、precision medicineとしてのウイルスゲノムの意義について明らかとしてゆ く。さらにウイルスゲノム変異に対応した宿主因子についても、血液等を用いてmiRNA、体細胞変異 等を中心に解析、簡便なバイオマーカーの開発を目指してゆく。
本研究では、一分子シークエンサーNanoporeシステムを改良することにより、従来の次世代シークエンサーではウイルスゲノム断片の集合体としてしか捉えられなかったHCVのゲノム情報を、ウイルス完全長の集合体として解析することが可能となり、ウイルスゲノム直列情報を含めた病態とウイルスの関連を明らかにすることが可能となった。本システムを用い、ウイルスゲノム上、離れた部位にあるE1/E2とNS5A領域の変異がリンクして病態を形成する可能性が明らかとなった。
従来断片的なウイルスゲノム解析以外は不可能であったウイルス変異体解析において、近年の技術革新で登場した高精度にロングリード可能な1分子シークエンシングシステムを導入し、完全長肝炎ウイルスゲノムの変異・quasispecies情報を取得することにより、ウイルス制御後の病態進展におけるウイルスゲノムの意義を嘗てないレベルで明らかにすることが可能となった。
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