研究課題/領域番号 |
20K08285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石黒 洋 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (90303651)
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研究分担者 |
小川 真一郎 信州大学, 医学部, 特任教授 (30419353)
相馬 義郎 国際医療福祉大学, 薬学部, 教授 (60268183)
山本 明子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (60402385)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嚢胞性線維症 / CFTRバリアント / 胆管 / 膵導管細胞 / 胆管上皮細胞 / iPS細胞 / 膵管 / 気管支 |
研究開始時の研究の概要 |
嚢胞性線維症はCFTRを原因分子とする遺伝性の難病である。国内患者の平均寿命は約23年と予後が悪く、CFTR分子を標的とする根本的治療が必要である。そのためには、生体内の環境を再現して、それぞれの患者が保有するCFTRバリアントの性質を評価し、治療薬候補の効果を分析しなければならない。本研究では、嚢胞性線維症患者由来iPS細胞を樹立し、膵管や胆管へ三次元構築誘導して研究を実施する。
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研究成果の概要 |
嚢胞性線維症はヨーロッパ人種に多いが東アジアでは稀である。日本国内の患者の生存期間の中央値は約25年と予後が悪い。原因となるCFTR遺伝子を解析し、日本人特有のCFTRバリアントの分子病態を調べたところ、少なくとも2種類のバリアントについては欧米で使われている分子治療薬(CFTR modulator)が有効であった。また、ヒトiPS細胞から成熟した胆管上皮細胞を誘導することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本における嚢胞性線維症の実態は不明であったが、研究代表者が所属する研究室が事務局となって2012年に患者レジストリが始まり、2023年5月現在日本国内で約50名の患者を把握している。また、原因となるCFTR遺伝子バリアントのタイプがヨーロッパ人種とは全く異なること、日本人のCFはヨーロッパ人種に比べて重症が多いことが分かってきた。本研究は、日本人の嚢胞性線維症の予後を改善するための基盤である。
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