研究課題
基盤研究(C)
我々はこれまでの一貫して腸管粘膜における免疫寛容の誘導機構に注目してきた研究結果から、本研究計画では NK細胞サブセットによる細胞傷害活性を応用したクローン病に対する新規治療法開発を遂行する。本研究はNK細胞による病原性T細胞の制御機構という独自の概念に着目しつつ、NK細胞サブセットの機能解析法、培養技術・移植技術、三次元生体イメージング技術等、我々が独自に樹立している技術を融合し、得られる成果からクローン病新規治療法の開発基盤と技術基盤の樹立を目指した先駆的研究になると期待する。
本研究は申請者がこれまで見出してきた「NK細胞による病原性T細胞の制御機構」という独自の概念を基盤として、NK細胞サブセットによる細胞傷害活性を解明しつつ、その機能不全によって誘導される免疫異常からクローン病に対する新規治療標的を抽出することを目指している。その結果、当該研究期間に得られた成果から、生理的条件下でNK細胞クローンの免疫学的解析が可能であること、そしてT細胞に影響を与えるNK細胞サブセットの免疫学的機能を通じ、クローン病の新規治療標的分子の抽出が可能であることが示唆された。今後、クローン病に対する新規治療法開発の基盤に繋がると期待する。
炎症性腸疾患(IBD)の新規治療法開発を困難にしている理由は、腸管の免疫調節機構が未だ不明確なことにある。本研究の意義は腸管の粘膜免疫応答に関する研究を独自に展開してきた申請者らが、NK細胞サブセットの免疫学的機能解析法、および培養技術をといった、これまでの技術と知見を統合しつつ腸管特有の免疫調節機構を繙くことで、これまで理解されていなかった「NK細胞サブセットによるエフェクターT細胞の抑制機能」の解明に向けた技術基盤を樹立するという免疫学的貢献ばかりでなく、IBDにおける腸管粘膜傷害に対するその特異的な免疫調節異常を標的とした新規治療法の開発基盤の創出に発展するものと期待できる。
すべて 2023 2022 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (37件) (うち国際共著 7件、 査読あり 33件、 オープンアクセス 17件) 学会発表 (35件) (うち国際学会 14件、 招待講演 6件) 産業財産権 (1件)
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 647 ページ: 72-79
10.1016/j.bbrc.2023.01.068
Magnetic Resonance in Medical Sciences
巻: 22 号: 3 ページ: 325-334
10.2463/mrms.mp.2021-0037
Clin J Gastroenterol.
巻: 16 号: 1 ページ: 69-72
10.1007/s12328-022-01722-5
Biochem Biophys Res Commun.
巻: 628 ページ: 147-154
10.1016/j.bbrc.2022.08.046
Lancet Gastroenterol Hepatol
巻: 7 号: 3 ページ: 230-237
10.1016/s2468-1253(21)00372-1
Inflamm Bowel Dis.
巻: 28 号: 8 ページ: 1298-1299
10.1093/ibd/izac111
Journal of Gastroenterology
巻: 57 号: 11 ページ: 867-878
10.1007/s00535-022-01907-2
BMC Gastroenterol.
巻: 22 号: 1 ページ: 218-218
10.1186/s12876-022-02300-2
DEN Open.
巻: 3 号: 1
10.1002/deo2.196
J Crohns Colitis.
巻: - 号: 6 ページ: 855-862
10.1093/ecco-jcc/jjac185
Am J Gastroenterol.
巻: - 号: 6 ページ: 1028-1035
10.14309/ajg.0000000000002127
Gastroenterological Endoscopy.
巻: 64 ページ: 262-269
IBD Research.
巻: 16 ページ: 90-96
外科
巻: 84 ページ: 1054-1059
Biochemical and Biophysical Research Communications.
巻: 592 ページ: 74-80
10.1016/j.bbrc.2021.12.111
Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology.
巻: 13 号: 1 ページ: 81-93
10.1016/j.jcmgh.2021.08.018
日本臨床腸内微生物学会誌.
巻: 24 ページ: 19-20
Inflamm Bowel Dis
巻: - 号: 1 ページ: 21-31
10.1093/ibd/izab004
BMC Gastroenterol
巻: 21 号: 1 ページ: 494-494
10.1186/s12876-021-02043-6
Aliment Pharmacol Ther
巻: 54 号: 8 ページ: 1052-1060
10.1111/apt.16551
Clinical Journal of Gastroenterology
巻: 14 号: 2 ページ: 584-588
10.1007/s12328-020-01319-w
Gastroenterology
巻: 160 号: 6 ページ: 2175-2177
10.1053/j.gastro.2021.01.210
J Gastroenterol Hepatol
巻: 15 号: 7 ページ: 1744-1753
10.1111/jgh.15401
巻: 36 号: 2 ページ: 329-336
10.1111/jgh.15229
巻: - 号: 4 ページ: 864-872
10.1111/jgh.15288
Gut
巻: 71 号: 3 ページ: 487-496
10.1136/gutjnl-2020-322873
Biochemistry and Biophysics Reports.
巻: 27 ページ: 101065-101065
10.1016/j.bbrep.2021.101065
Journal of Gastroenterolog.
巻: 56 号: 8 ページ: 732-745
10.1007/s00535-021-01792-1
消化器学サイエンス.
巻: 5 ページ: 230-232
Jpn J Radiol
巻: 39 号: 5 ページ: 459-476
10.1007/s11604-020-01082-5
210000160272
巻: 53 号: 1 ページ: 103-113
10.1111/apt.16120
Intest Res
巻: 19 号: 1 ページ: 115-118
10.5217/ir.2020.00030
Cell Mol Gastroenterol Hepatol.
巻: 11 号: 5 ページ: 1483-1503
10.1016/j.jcmgh.2021.01.014
Eur J Radiol
巻: 133 ページ: 109362-109362
10.1016/j.ejrad.2020.109362
巻: 542 ページ: 17-23
10.1016/j.bbrc.2021.01.023
巻: 535 ページ: 99-105
10.1016/j.bbrc.2020.11.126
FEBS letters
巻: 594 号: 10 ページ: 1586-1595
10.1002/1873-3468.13748