研究課題/領域番号 |
20K08317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
中出 幸臣 愛知医科大学, 愛知医科大学, 客員研究員 (70431400)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MASH / コノフィリン / PPARalpha / 高脂肪食 / メタボローム解析 / NASH / Amylin liver NASH model / NAFLD / 高コレステロール食 / PPARA / トランスクリプトーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪性肝炎 (non-alcoholic steatohepatitis: NASH)は増加しているが治療法が確立していない。近年、キョウチクトウ科の植物である、エルバタミアマイクロフィラより抽出されるコノフィリンは肝星細胞の活性化を抑制することで肝硬変における肝線維化を抑制する効果が見いだされている。申請者らはコノフィリンをNASHモデルに導入しNASHの肝線維化のみならず、肝脂肪化を抑制することを見いだしてきた。そこで本研究ではコノフィリンによる肝脂肪化および線維化抑制機序をトランスクリプトーム解析およびメタボローム解析などから明らかにしていくことを目的にする。
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研究成果の概要 |
高脂肪食にコノフィリンを投与するとは高脂肪食による肝脂肪化、炎症、線維化を抑制した。トランスクリプトーム解析では肝脂肪化に関してコノフィリンを投与すると、PPARAmRNAが高脂肪食群に比べ有意に発現が亢進していた。肝脂質のメタボローム解析を行い、コノフィリンを投与することで肝中性脂肪は減少する一方、phosphatidylethanolamineは増加していた。phosphatidylethanolamineは肝臓中では,VLDLの分泌にも関与することが報告されている。コノフィリンによる肝phosphatidylethanolamineの増加はVLDLの分泌促進に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高脂肪食によって引き起こされる肝脂肪化やそれに関連する代謝異常の理解を深め、コノフィリンのような低分子化合物が肝機能を改善するための有望な治療法や予防法なる可能性があることに学術的意義があるものと推察される。また肥満やメタボリックシンドロームといった社会的な健康問題に関連する肝臓疾患の予防や治療に将来役立つ可能性があります。
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