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包括的消化管微生物叢解析に基づく肝性脳症に対する新規治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K08339
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

三好 潤  杏林大学, 医学部, 講師 (10528722)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード肝性脳症 / 消化管微生物叢 / 肝硬変 / 腸管微生物叢 / 抗菌薬 / マイクロバイオータ / メタゲノム解析
研究開始時の研究の概要

肝性脳症は肝機能低下に伴いアンモニア等の血中濃度が上昇することによって生じる精神神経症状である。現在、肝性脳症の治療に腸管非吸収性抗菌薬であるリファキシミンが用いられているが、その作用機序は確立されているとは言いがたい。本研究では、リファキシミンの消化管微生物叢および宿主因子への影響を検討することにより、消化管微生物叢を介する肝性脳症の発症機序について探究する。そして、肝性脳症に対する新たな治療標的を見出し、治療法の開発につなげることを目指す。

研究成果の概要

肝性脳症治療として用いられる腸管非吸収性抗菌薬リファキシミン(RFX)の消化管微生物叢への影響についての知見は確立していない。本研究では、肝硬変モデルマウスを用い、消化管各部位の微生物叢および宿主因子に対するRFXの影響を検討した。RFXによる細菌構成の変化は大腸や糞便よりも小腸において大きく、小腸微生物叢の代謝機能パスウェイも変化していた。またRFX投与により小腸粘膜におけるTLR4、抗菌ペプチドの遺伝子発現が低下していた。腸内細菌叢と宿主因子の相関解析では小腸細菌叢のFaecalibaculum属、Akkermansia属が臨床的改善効果と相関することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により肝硬変・肝性脳症の病態に小腸微生物叢が関与しているという新たな可能性が提示された。さらに小腸微生物叢が治療標的となることが示唆された。これらの知見は、肝硬変・肝性脳症の病態生理の解明という学術的意義とともに、小腸微生物叢への介入という新規性が高い肝性脳症治療アプローチの開発という社会的意義につながるものと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肝硬変・肝性脳症における小腸微生物叢 dysbiosis とリファキシミンによる是正2023

    • 著者名/発表者名
      小栗典明、三好潤、西成田悠、和田晴香、川村直弘、松浦稔、久松理一
    • 学会等名
      第6回消化器臓器間ネットワーク研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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