研究課題/領域番号 |
20K08346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
杉山 真也 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, テニュアトラック部長 (20612427)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | B型肝炎ウイルス / 感染 / 侵入 / 受容体 / 感染経路 / 生活環 / 感染モデル / 動物モデル |
研究開始時の研究の概要 |
B型肝炎ウイルスが肝細胞へ侵入する際の受容体としてNTCPが同定されたが、それだけでは侵入過程を説明できず、感染に必要な受容体が他にもあると考えられている。我々は、シングルセルRNA-seqを用いて、感染感受性を持つ肝細胞に特徴的な遺伝子を網羅的に探索した。基礎的解析を重ねて、細胞表面に発現する遺伝子の中から感染受容体の候補としてRECK遺伝子に発見するに至った。本研究では、RECKが真の感染受容体であるかを明らかとするために、HBV侵入過程に沿って、HBVとRECKの結合、RECKとNTCPの局在関係、細胞内への取り込み過程を詳細に解析することを目的とする。
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研究成果の概要 |
B型肝炎ウイルスが肝細胞へ侵入する際の受容体としてNTCPが同定されたが、必要な受容体が他にもあると考えられている。我々は、シングルセルRNA-seqを用いて、感染感受性を持つ肝細胞に特徴的な遺伝子を網羅的に探索しRECK遺伝子に発見した。本研究では、RECKが感染に関連する分子であるかを明らかとするために、HBVとRECKの結合、RECKとNTCPの局在関係、細胞内への取り込み過程の詳細について解析を行った。 RECK遺伝子がHBV感染の初期過程に果たす役割としては、HBVとの結合、NTCP遺伝子との結合の有無を確認した。HBV感染によって、RECK量の変化が生じることを認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HBVに対する治療薬の開発はされてきたが、核酸アナログ製剤に留まっている。それ以外の薬剤では十分な効果が期待できない。新規創薬起点を同定するためには、HBVの感染過程を詳細に理解する必要がある。今回の解析を通して、HBV感染に必要な分子を明らかと出来れば、その過程を阻害する薬剤を開発することにつながる。また、既報の分子も含めて、マウス肝細胞やマウス個体で発現させることで、マウスでの安価なHBV感染モデルの確立へつながり、HBVの創薬研究を発展させることができる。
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