研究課題/領域番号 |
20K08402
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹田 泰治 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90572305)
|
研究分担者 |
大谷 朋仁 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30623897)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 右心機能 / 左心不全 / 三次元心エコー法 / 右室機能 / 3次元心エコー法 / 重症心不全 / 右室機能評価 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者は多く、その予後は一般的に不良である。心不全はその障害部位により病態が異なり、左心系の障害を来す病態は左心不全と呼ばれる。左心不全患者において、右室機能が予後を左右する因子であることが報告されている。ただ、非侵襲的右室機能評価法は確立されているわけではなく、その理由の一つに、右室の複雑な解剖学的形態が挙げられる。 本研究にて、我々は重症心不意全患者を対象とし、リアルタイムに心臓の立体画像描出が可能とのある新世代三次元心エコー法を用い、右室の解剖学的形態を評価、得られた指標と重症心不全患者の予後や右室心筋の組織性状との関係性を評価し、非侵襲的右室機能指標を確立したいと考えている。
|
研究実績の概要 |
左心不全患者において、右室機能が予後を左右する重要な因子であることが報告されている。これらの報告では様々な手法を用い、右室機能評価を行っている が、非侵襲的右室機能評価指標が確立されているとはいえない。その理由の一つとして、右室の複雑な解剖学的形態があげられる。現在、心エコー法において、 新世代の経胸壁三次元心エコー法が登場し、リアルタイムに心臓の立体画像描出が可能となった。本研究の目的は、この三次元心エコー法を用いて右室の解剖学 的形態を評価し、右室容積を求め、我々が注目した右室機能指標(Estimated RV-Ea=(三尖弁逆流最大圧較差+下大静脈より推定する右房圧)÷(右室拡張末期容積 ―右室収縮末期容積))を算出し、この指標が、重症心不全患者の予後に与える影響を明らかにすることである。さらに、本指標と今まで予後と関連していること が報告されている指標、右室機能指標として報告されている指標との比較も行うとともに、右室心筋の線維化等の組織学的状態、運動耐容能との関係性を評価に 加える予定である。上記の研究を進めるにあたり、本年は、経胸壁三次元心エコー法の施行可能な最新の心エコー機を用いて、入院患者の内、対象基準に合致する患者について、三次元心エコー法を的確に行い、データ収集を行っている。結果として、43名の患者のデータの採取を行った。現在、引き続き、患者データを収集するとともに、予後の追跡を行っているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ渦に伴い、入院患者の制限を行わざるを得ない時期(2020年度、2021年度)があり、対象症例(重症差心不全症例)の入院が結果的に減じていた。2022年度は、コロナ渦による影響も少し落ち着き、対象症例の入院件数は、当初の想定程度の数まで、増加はしているが、全体の症例数は、まだ、追いついておらず、遅れていると言わざるを得ない。現在もぎりぎりまで、積極的に症例を追加している状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
研究期間を1年延長させていただくこととし、重症心不全を認める入院症例に対して、積極的に評価を行い、データ収集を引き続き、行っていく。対象となる症例を落とさず、確実に評価、収集していく予定である。また、登録した症例の追跡調査を確実に行い、データをまとめていく予定である。
|