研究課題/領域番号 |
20K08403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
衣笠 良治 鳥取大学, 医学部, 講師 (60598944)
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研究分担者 |
加藤 雅彦 鳥取大学, 医学部, 教授 (40362884)
柳原 清孝 鳥取大学, 医学部, 助教 (50788180)
山本 一博 鳥取大学, 医学部, 教授 (90303966)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地域連携 / 医療 / 介護 / 心不全 / 情報共有 / 効率性 / 学習 / 連携パス |
研究開始時の研究の概要 |
人口の高齢化に伴い心不全患者は急増し、近年心不全パンデミックと呼ばれている。増加する高齢心不全に対して循環器医だけでみることは物理的に不可能であり、非循環器医、地域のケアスタッフと連携して心不全をみるシステム作りが不可欠である。地域のスタッフは心不全診療の知識や経験がないこと、心不全への恐怖感が心不全診療を避ける原因となっている。したがって、心不全の知識や管理に関するノウハウを地域で共有、学習することが必要である。本研究では心不全地域連携に必要な、非循環器医、医療・介護スタッフが効率的に心不全のケアを学習できるプログラムの作成を目的とする。
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研究成果の概要 |
研究1:心不全の地域連携に関するアンケート調査より以下の問題点が明らかとなった。1.病院とかかりつけ医間で情報共有が不十分。2. かかりつけ医は心不全の標準的治療薬の導入率が低い。3.病院では介護負担やフレイルの評価が不十分。4. 全国的に連携体制の構築が不十分。 研究2: 心不全の地域連携パスを作成し、導入後に連携の満足度調査をおこなった。病院、介護施設では、情報共有の満足度と連携の満足度が最も相関し、診療所では、効率性の満足度と連携の満足度が最も相関していた。以上より、病院、介護施設のスタッフは地域連携に情報共有の向上を求めており、診療所のかかりつけ医は効率性の向上を求めていると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により心不全の地域連携の現状と問題点が明らかとなった。また、連携に求めるニーズが、施設や職種によって違うことも明らかとなった。これらの知見は、各地域にあった連携のモデルを構築する上で重要と考えられる。また、今回の知見は心不全の地域連携を推進する上で社会的な啓発にも役立つと考えられる。
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