研究課題/領域番号 |
20K08404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木原 康樹 広島大学, 医系科学研究科(医), 名誉教授 (40214853)
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研究分担者 |
丸橋 達也 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (10727069)
東 幸仁 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (40346490)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 心筋再生 / 自家移植 / ミトコンドリア / 閉塞性動脈硬化症 / 下肢閉塞性動脈硬化症 / 血管新生 / 下肢虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
重症下肢虚血では、血流障害のみならず組織の慢性虚血/再灌流に伴う骨格筋障害の役割(組織因子)が指摘され、骨格筋ミトコンドリアの減少・変性がその主因と想定される。 本研究では、PAD動物モデルにおいてBM-MNC移植と同時に自家単離ミトコンドリア移植を実施すると、BM-MNC単独よりCLI長期予後が顕著に改善することを実験的に証明し、今後の臨床試験に対するProof of Conceptを確立する。
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研究成果の概要 |
動脈硬化を背景とした下肢閉塞性動脈硬化症による難治性重症下肢虚血では、慢性低酸素の骨格筋組織において、ミトコンドリアの非可逆的障害と細胞死、持続性炎症が生じていると考えられており、自家骨髄由来単核球局所細胞移植の効果が得られない原因になっている可能性がある。本研究では、成熟雄日本家兎の重症下肢虚血モデルを用いて、自家ミトコンドリア移植を自家骨髄単核球移植と組み合わせることにより、患肢局所の血流の改善が得られるかどうかを検討する予定であった。しかし、自家大胸筋切片から家兎ミトコンドリアを分離精製することができなかったため、ミトコンドリア移植による下肢血流改善効果の検討を行うことができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、下肢閉塞性動脈硬化症による難治性重症下肢虚血に対する治療法の開発に関する重要な研究である。現在、自家骨髄由来単核球局所細胞移植が下肢虚血治療の一つの選択肢として用いられているが、その効果が得られない場合がある。本研究では、自家ミトコンドリア移植を自家骨髄単核球移植と組み合わせることにより、下肢局所の血流改善が期待された。しかし、ミトコンドリアの分離精製ができなかったため、検証することができなかった。この研究は、今後の研究でミトコンドリアの分離精製技術が改善されることで、下肢虚血治療に新たな選択肢を提供する可能性があるかもしれない。
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