研究課題/領域番号 |
20K08409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
川上 崇史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (10348641)
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研究分担者 |
片岡 雅晴 産業医科大学, 医学部, 教授 (20445208)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腫瘍循環器病 / オミクス解析 / 抗癌剤治療 / 心血管障害 |
研究開始時の研究の概要 |
Cardio-Oncologyという概念が昨今話題となっているが、本研究のように患者サンプルを用いた統合オミクスによる分子病態解明研究は新規性が高い。本研究チームは国内最大の血管病バイオバンクを保有しており、研究基盤も確立している。また、本研究では心血管イベント合併の有無が、内的要因(ゲノム等)のみでなく、環境・生活情報等の外的要因も絡み合った”複雑系疾患概念”として規定されると仮設し、Cardio-Oncologyの概念自体を見直して再構築しようとするものである。
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研究実績の概要 |
癌治療において、抗癌剤療法後の心血管イベント発生に関わるリスク因子や、治療経過中のモニタリングに有用な指標(画像検査やバイオマーカーなど)、効果的な予防・治療法の確立は喫緊の課題である。本研究は、抗癌剤治療を受ける癌患者を対象として、1) 経過中に起こりうる心血管イベントの発症頻度、ならびに心血管イベント発症に影響を与える因子を調査すること、及び、2) 通常診療で得られる情報に加えて、患者サンプルを用いた統合オミクス解析を通じ、最新の検出法をいち早く応用することでCardio-Oncologyに関わる分子病態を詳細に解明すること、を目的とした。 Cardio-Oncologyという概念が昨今話題となっているが、本研究のように患者サンプルを用いた統合オミクスによる分子病態解明研究は新規性が高い。本研究チームは国内最大の血管病バイオバンクを保有しており、研究基盤も確立している。また、本研究では心血管イベント合併の有無が、内的要因(ゲノム等)のみでなく、環境・生活情報等の外的要因も絡み合った”複雑系疾患概念”として規定されると仮設し、Cardio-Oncologyの概念自体を見直して再構築しようとするものである。 これまでに、乳癌患者を中心としてサンプル(DNA/RNA/血清/血漿)の収集を進めてきた。また、乳癌患者に対する抗癌剤治療後の心機能を、心エコーやバイオマーカーにて評価し、心機能低下を事前に予想する有効な臨床的指標を絞り込んでいる(論文化進行中)。心血管イベント合併の分子病態機序に迫るための血漿・血清中のサイトカイン濃度の測定等を進行中である。
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