研究課題/領域番号 |
20K08417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 (2022-2023) 地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市立こども病院(臨床研究部) (2020-2021) |
研究代表者 |
兒玉 祥彦 (兒玉祥彦) 宮崎大学, 医学部, 特別助教 (10789275)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | フォンタン循環 / 運動 / フォンタン術後 / 心肺運動負荷試験 / 運動耐容能 / 心臓リハビリ |
研究開始時の研究の概要 |
フォンタン術後患者は、遠隔期に各種合併症の発症や運動耐容能の低下が問題となる。我々は、心不全領域の心臓リハビリテーションのエビデンスと、独自に施行したパイロット研究の結果から、フォンタン術後の青年期患者を、一定程度の運動プログラムに参加させることが、患者の運動耐容能とQOL、さらには長期予後を改善させることに有用と考えている。本研究は、青年期の患者を対象とした前向き研究であり、運動系部活動参加を中心とした安全で新しい運動管理プランの開発と、その効果検証の計画である。運動耐容能や心肺機能への効果を検討し、長期予後への影響を推定することを目的としている。
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研究成果の概要 |
研究期間中にコロナパンデミックを迎えたこと、また研究代表者が所属施設を異動したため、当初の研究計画通りの患者リクルートはできなかった。しかしながら症例を限定して静脈圧測定下に心肺運動負荷試験を行った。またこれまで報告の少ない、特別な呼吸様式(トランペット演奏や歌唱など)で負荷した際のフォンタン循環の変動の解析を行った。フォンタン患者ではトランペット演奏中に中心静脈圧が上昇しやすく、歌唱やリコーダーなどの胸腔内圧上昇が限定的な負荷では、中心静脈圧が上がりにくい傾向を確認した。関連する複数の英語論文を執筆したほか、2023年4月に開催された第56回欧州小児心臓病会議にて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、Fontan術後患者の運動時血行動態の解明に役立つものであった。胸腔内圧が上昇させる負荷が、どの程度静脈圧に影響を与えるかは、本研究以前には報告のないものであった。今後も症例数を増やし、Fontan術後患者の遠隔期管理のエビデンス確立に努めたい。
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