研究課題/領域番号 |
20K08419
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 (2022-2023) 新潟大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
飯嶋 賢一 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20625587)
|
研究分担者 |
和泉 大輔 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30529699)
八木原 伸江 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (70750347)
南野 徹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90328063)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 心室細動 / 心臓突然死 / カテーテルアブレーション / 医師主導治験 / 室間溝 / 電気的除細動 / 植込み型除細動器 |
研究開始時の研究の概要 |
心臓突然死はわが国でも増加傾向にあり、社会的損失の大きい病態である。その多くは心室細動に代表される致死的心室性不整脈により発生する。現在、心臓突然死予防の中心的役割を果たすのは植込み型除細動器(ICD)治療である。ICD治療の有効性は過去の臨床試験からも明らかであるが、近年、その限界も指摘されている。この限界はICDが心室性不整脈の出現を抑制する機能は持たず対症療法に過ぎないこと、また心室性不整脈の停止に際して侵襲の大きい直流通電を用いることに起因している。本研究は心室細動の発症、維持、再発を直接抑制することによる、ICDへの依存度を低下させた新たな心臓突然死の予防法の確立を目指している。
|
研究成果の概要 |
右室心筋と左室心筋の接合部(ARVI)におけるWavebreakは心室細動の発生に不可欠である。ARVIに沿ったアブレーションの有効性と安全性を評価することを目的とし非臨床試験を実施した。正常ブタでARVIに沿った線状アブレーションをを用いて行った。8頭のブタでは急性期のVF誘導の発生率をアブレーション前後で比較し、4頭では治療後1ヵ月間飼育した。急性期実験では、VF誘導の発生率は88%から25%に低下した。中期評価では75%でVFは誘発されなかった。以上からARVIに沿った解剖学的線状アブレーションは、合併症を伴わずにVF誘導の発生率を低下させ、有望かつ実行可能な戦略であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だに大きな社会的、医学的課題である心臓突然死の主要な要因である心室細動の治療戦略に新たな選択肢が加えることができる可能性がある。
|