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「脳・こころ」ストレスと動脈硬化疾患:脂質代謝物解析が解き明かすそのメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20K08422
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

篠原 正和  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80437483)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード脂質代謝物解析 / ストレス / 質量分析 / 生理活性脂質代謝物
研究開始時の研究の概要

近年「脳・こころ」へのストレスが循環器疾患のリスクとなることが明らかとなりつつある。本研究では「脳・こころ」へのストレスがなぜ動脈硬化性疾患を引き起こすのか、 解き明かすことを目的とした。冠動脈にはそもそも自律神経系の分布は少ないことから、何らかの液性因子の関与があるのではないかと考え、新たな生理活性物質として脂質代謝物に注目した。「脳・こころ」へのストレス環境下において変動する血中脂質代謝物を探索し、その代謝物が動脈硬化疾患発症に関わる細胞群にどのような生理活性を持つか検討する。また「脳・こころ」へのストレスによってなぜ血中脂質代謝物の変動が生じるかについても検討する計画である。

研究成果の概要

ストレスが心血管イベント発症に関連するという疫学研究や、震災など大災害の後に心血管イベント発症が増加するという報告等、「脳・こころ」へのストレスが循環器疾患のリスクとなることが明らかとなりつつある。「脳・こころ」へのストレスがなぜ動脈硬化性疾患を引き起こすのか、本研究課題の核心をなす学術的な「問い」である。本研究では、ストレスと動脈硬化性疾患発症を結びつける、血中の新しい生理活性脂質代謝物を見いだし、本代謝物が血管内皮細胞において抗炎症作用を発揮することで、血管保護に関わっていることを見いだした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通して、特定の多価不飽和脂肪酸代謝物がストレスにより血中にて低下し、血管内皮細胞における多彩な抗炎症作用が失われることで、動脈硬化疾患等、炎症性疾患の発症に結びつくことが示唆された。さまざまな疾患が「脳・こころ」への慢性ストレスの結果生じることが明らかになりつつあり、ストレスと疾患との関連性に注目が集まっている現代社会において、これらストレス関連疾患の予防・治療介入として、本代謝物に着目した研究開発を進めることは、学術的・社会的意義が高いと考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Chronic social defeat stress increases the amounts of 12-lipoxygenase lipid metabolites in the nucleus accumbens of stress-resilient mice2022

    • 著者名/発表者名
      Akiyama Satoshi、Nagai Hirotaka、Oike Shota、Horikawa Io、Shinohara Masakazu、Lu Yabin、Futamura Takashi、Shinohara Ryota、Kitaoka Shiho、Furuyashiki Tomoyuki
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 号: 1 ページ: 11385-11385

    • DOI

      10.1038/s41598-022-15461-7

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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