研究課題/領域番号 |
20K08424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
赤木 達 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60601127)
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研究分担者 |
中村 一文 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (10335630)
吉田 賢司 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70532761)
伊藤 浩 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90446047)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺動脈性肺高血圧症 / 肺動脈平滑筋細胞 / エネルギー代謝 / 糖代謝 / ミトコンドリア呼吸 / ミトコンドリア代謝 / 解糖系 / 肺高血圧症 / ピルビン酸脱水素酵素 / ピルビン酸脱水素酵素キナーゼ / 乳酸脱水素酵素 / 特発性肺動脈性肺高血圧症 / 肺移植 / 肺高血圧治療薬 |
研究開始時の研究の概要 |
特発性肺動脈性肺高血圧症(Idiopathic pulmonary arterial hypertension: IPAH)は、肺動脈狭窄や閉塞により著明な肺動脈圧の上昇をきたす予後不良な疾患である。治療薬の進歩により短期予後の改善はみられているが、長期予後の改善は得られていない。肺動脈狭窄や閉塞には肺動脈平滑筋細胞の過剰増殖やアポトーシス抵抗性で生じる肺血管リモデリングの関与がある。この肺血管リモデリングの機序としてエネルギー代謝障害が示唆されているが、十分に解明されていない。そのためIPAHにおける肺動脈平滑筋細胞のエネルギー代謝障害を明らかにすれば、新たな治療標的となり長期予後の改善につながる可能性がある。
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研究成果の概要 |
肺動脈性肺高血圧症(PAH)の肺動脈平滑筋細胞は、腫瘍細胞に似た特性を持っている。腫瘍細胞では常酸素下でも糖代謝が亢進しているが、このような特性があるかは明らかでない。PAH由来肺動脈平滑筋細胞は正常肺動脈と比較して常酸素下で糖代謝が亢進していた。一方で低酸素下では、ミトコンドリア呼吸によるATP産生が保たれていた。またミトコンドリア呼吸を促進する薬剤を投与しても、ATP産生は増加しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PAHの肺動脈平滑筋細胞において、今回明らかになったエネルギー代謝の特性はこれまで知られていない。そのためこの特性に介入できる薬剤を開発できれば、新たなPAHの治療薬として期待できる。
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