研究課題/領域番号 |
20K08448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
山口 修 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90467580)
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研究分担者 |
青野 潤 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (70512169)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 分解 / オートファジー / リソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
私たちはこれまで、心不全病態形成におけるオートファジーの心保護的機能を報告してきた。しかし、オートファジーコア遺伝子変異のヒト心不全発症における直接的関与についての報告はない。そこで、リソソーム機能の異常によって心不全が誘導されるとの仮説を立てた。本研究では心筋細胞におけるリソソーム機能制御機構を多面的に解析した基礎医学的検討を行い、新規創薬分子標的介入による心不全治療の可能性を探求する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では心不全病態モデルとして新たにo-リングを用いた簡便かつ安定的な圧負荷モデルを開発し、論文報告した(Sci Rep. 2022;12(1):85)。このモデルでは横行大動脈にo-リングを用いることで、従来の方法に比べて安定的な心肥大誘導並びに心不全誘導を行えるものであり、海外を含めた多くの研究機関から問い合わせを受けるなどインパクトは大きかった。オートファジー抑制因子Rubiconの心不全発症における機能解析を終了し、論文報告を行った(Sci Rep. 2022;12(1):41)。Rubiconはベータ受容体の分解機構に関わり心保護的に機能していることを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全病態モデルとして新たなモデルを開発し、論文報告した(Sci Rep. 2022;12(1):85)。このモデルは従来の方法に比べて安定的な心肥大誘導並びに心不全誘導を行えるものであり、海外を含めた多くの研究機関から問い合わせを受けるなど大きなインパクトを与えた。またβ受容体の分解やリサイクリングに関わる分子機構を解明し、論文報告を行った(Sci Rep. 2022;12(1):41)。これまでも心不全におけるβ受容体の発現量変化は大きな問題であったが、その機構を明らかにしたことで新規の分子治療標的として今後の薬剤開発にあたってのキーとなる可能性をもたらした。
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