研究課題/領域番号 |
20K08451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 (2021-2022) 熊本大学 (2020) |
研究代表者 |
海北 幸一 宮崎大学, 医学部, 教授 (30346978)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 血栓形成能 / 経カテーテル的大動脈弁留置 / T-TAS / 無症候性血栓弁 / 経カテーテル的大動脈弁留置術 |
研究開始時の研究の概要 |
経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)後の最適な抗血栓薬を選択するため、Total Thrombus-Formation Analysis System (T-TAS)を用いてTAVI周術期の血栓形成能を定量解析し、無症候性血栓弁の指標である造影CT上の最大低輝度大動脈弁尖肥厚、Computational fluid dynamicsによる血管壁ずり応力解析、von Willebrand 因子マルチマー解析を施行し、血栓弁の発症機序、寄与因子を解明する。本研究により、TAVI弁血栓形成に影響を及ぼす病態メカニズムが解明され、TAVI後の至適抗血栓療法の確立に寄与することが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、T-TASを用いた血栓形成能とTAVI後血栓弁との関連性を解析した。全36例中、抗血小板療法のみを施行した30例の解析では、TAVI後血栓弁は7日後で20%、3ヶ月後で21%に発生し、最大低輝度大動脈弁尖肥厚(MLT)はTAVI7日後で1.60mm、3ヶ月後で1.65mmであった。T-TAS値であるAR10-AUC30はTAVI7日後で最も低下し、TAVI前から2日後のAR10-AUC30低下量(ΔAR10-AUC30)はMLTと有意な正相関を示した。TAVI7日後でのMLT関連因子の単変量線形回帰分析では、ΔAR10-AUC30のみがMLTに関連する因子であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、TAVI後様々な抗血栓療法が施行されている現状を打破すべく、T-TAS、大動脈造影CT上の無症候性弁血栓およびVWFマルチマー解析等によりTAVI後の血栓形成能の評価と至適抗血栓療法を提案することを目的とした、非常に独自性が高く価値のある臨床研究である。
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