研究課題/領域番号 |
20K08456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
渡部 智紀 自治医科大学, 医学部, 講師 (00570269)
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研究分担者 |
甲谷 友幸 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00458291)
今井 靖 自治医科大学, 医学部, 教授 (20359631)
苅尾 七臣 自治医科大学, 医学部, 教授 (60285773)
小森 孝洋 自治医科大学, 医学部, 講師 (80406107)
星出 聡 自治医科大学, 医学部, 教授 (90326851)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 高血圧 / 心房細動 / 家庭血圧計 / カテーテルアブレーション / 家庭血圧 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、心房細動カテーテルアブレーション治療症例300例を対象とし、心房細動および脳・心血管イベントの抑制を目的とした至適血圧管理指標を確立する。また血圧変動が心房筋リモデリングおよび心房細動の病態進行に与える影響について心房筋の局所電位情報および線維化マーカーを含め検証する。さらに本血圧計が長期的かつ正確に心房細動を検出できるか従来の長時間心電計と併せて検証する。 本研究の推進により、(1)高血圧合併心房細動における心房細動の抑制および脳・心血管イベントの抑制を目的とした至適血圧管理指標の確立、さらに(2)無症候性心房細動の新たな検出法の確立が可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究では、脈圧変動(IHB: irregular heart beat)を検出する機能を備えた新規家庭血圧計を用いて、心房細動の診療における有用性を検証する。実地臨床における心房細動の検出能および血圧管理状況が心房細動の予後に与える影響を検証することを目的としている。 本研究では、心房細動に対するカテーテルアブレーション治療適応症例を対象とし、1)本血圧計を用いてより早期かつ正確に心房細動を検出できるか、2) 血圧変動および血圧管理状況とカテーテル時に得られる心房の電気生理学的情報、バイオマーカを用いて、どのような要因が心房細動発生、心血管イベント、生命予後に与えるかを検証することとした。 2022年度において心房細動に対するカテーテルアブレーション症例60例を本研究に登録し、血圧管理状況および電気生理学的情報と心房細動予後との関連について、現在調査を進めている状況である。さらに同様の心房作動検出アルゴリズムを搭載した24時間血圧計を用いて、高血圧合併心房細動症例において、24時間血圧の管理状況と心房細動の病態および心房リモデリングの関連性について解析、報告を行っている。 本研究により、心房細動診療における心房細動抑制における至適血圧管理指標を知ることができる。高血圧は心房細動患者の約7割が併存するとされ、高血圧は心房細動の発生および予後に関連する重要な因子である。また一般的に最も普及している家庭血圧計を用いた検証結果の社会に対する貢献は非常に大きいと思われ、さらに本研究を進めたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
登録症例のフォローアップデータの収集等は順調に推移しており、次年度は収集したデータを整理し、各種解析を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
家庭血圧計を用いた心房細動検出能についてさらに検証を進め、臨床への応用を目標とする。同様の心房細動検出アルゴリズムを搭載した24時間血圧計を用いた心房細動検出能について検証を行っており、血圧の管理指標と心房細動の病態および心房筋のリモデリングとの関連性についてさらに検証を深めたい。
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