研究課題/領域番号 |
20K08473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
伊藤 英樹 広島大学, 病院(医), 教授 (30402738)
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研究分担者 |
竹島 浩 京都大学, 薬学研究科, 教授 (70212024)
加藤 浩一 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70736983)
堀江 稔 滋賀医科大学, NCD疫学研究センター, 特任教授 (90183938)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リアノジン受容体 / 心室細動 / シミュレーション / カルシウム / 不整脈 / 突然死 / 小胞体 / リアノジン / 特発性心室細動 / 筋小胞体 / 遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
基礎心疾患がないにもかかわらず致死性不整脈の出現を認める遺伝性不整脈疾患の原因は、細胞膜に存在するイオンチャネルの異常のみならず、細胞内イオンの動態に関わるチャネルやその調節蛋白の遺伝子異常が原因となることも報告されている。遺伝子変異の同定されていない遺伝性不整脈疾患患者を対象として、細胞内カルシウム動態を司る小胞体膜関連蛋白をコードする遺伝子に検索のターゲットを定め、変異遺伝子の病態解析から新規創薬につながるトランスレーショナルな研究を展開する。
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研究成果の概要 |
基礎心疾患がないにもかかわらず致死的不整脈の出現を認める特発性心室細動において、細胞内Caイオン動態を司る小胞体膜関連蛋白に関連した遺伝子にターゲットを定め検索を行ったが、次世代シークエンサーを用いたターゲットシークエンス解析において病原性を有する変異は同定されなかった。機能喪失型リアノジン受容体を有する細胞レベルのin silico解析では、Na/Ca交換体の膜直下での電流は低下していたが、細胞質での電流は逆に増大しており、過去に報告されているiPS細胞における変化と類似していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内Caダイナミクスに関与すると考えられる蛋白群の遺伝子変異は同定されなかったが、今後は細胞内Caダイナミクスに関連しない遺伝子も網羅的に調べることが必要である。本疾患の治療薬を考える上で、Na/Ca交換体に対するアプローチが有用であることが示唆された。
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