研究課題/領域番号 |
20K08480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
久米 輝善 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60341088)
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研究分担者 |
上村 史朗 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60224672)
山田 亮太郎 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70388974)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 冠動脈分岐部病変 / 冠動脈形成術 / 冠動脈ステント / 血管内イメージング / 分岐部治療 / 冠動脈疾患 / 分岐部病変 |
研究開始時の研究の概要 |
分岐部病変の冠動脈ステント留置術において、重要なテクニックの一つとなっているRe-POT(Proximal optimization technique)法において、Second POTを行うと側枝入口部のステントストラットによる側枝Jail率が悪化することが判明している。そこで今回我々は人工血管ベンチモデルを用いて、Re-POT法における最適なステント留置方法を検討し、その基礎研究結果に基づき、実際の臨床例においても急性期ならびに慢性期のステントの変形・側枝Jail率・新生内膜による再狭窄率等を評価し、分岐部病変の治療成績向上につなげることを第一の目的とした。
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研究成果の概要 |
分岐部血管モデルを用いて、Long overlapping KBI(Long-KBI)、Minimal overlapping KBI(Mini-KBI)、Proximal balloon edge dilation (PBED)法の3群比較を行った。主枝近位部のステントEllipticity比はPBED群で有意に良好であった。主枝近位部・遠位部のステント圧着不良もPBED群でLong-KBI群と比較し有意に低値であった。分岐部病変をシングルステントで治療する場合、PBED法がLong-KBIと比較しステントの変形が少なく、ステントの圧着が良好であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が考案したProximal balloon edge dilatation technique: PBED法を用いた分岐部ステント留置法が、これまで広く行われてきた2本のバルーンで分岐部病変を拡張させるKissing balloon inflation(KBI)法と比較して、最終的なステントの変形や圧着不良が良好で、側枝入口部のJail率に差を認めなかった。この事から、PBED法で分岐部ステント留置を行うことで、使用バルーン本数を減らせる医療経済上のメリットと、一本のバルーンで簡単に手技が行えるPBED法を活用する事で、術者の負担軽減につながる2つのメリットがあると考えられた。
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