研究課題/領域番号 |
20K08492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
植松 悦子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教務補佐員 (10352080)
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研究分担者 |
添木 武 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (60393211)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 循環器 / プロテアーゼ活性化受容体(PAR) / 心房細動 / 心筋梗塞 / プロテアーゼ活性化受容体(PAR) / PAR2 / FXa / 心臓慢性炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
心疾患の病態に慢性炎症のプロセスが関与していることが明らかになっているが、PAR特にPAR-2による心臓での炎症制御機構は不明な点が多く残されている。本研究では、最初に、炎症・線維化が深くかかわっている心房・心室リモデリングおよびそれに伴う心房細動・心不全における心臓でのPAR-2シグナルの関与を心筋細胞、心房内皮細胞、間質細胞、炎症性細胞などを中心に調べ、そして、PAR-2のリガンドで抗凝固薬としてすでに臨床応用されている経口Xa阻害薬の抗炎症作用による新たな心臓病(心房細動並びに心不全)治療薬としての可能性を探ることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究で、PAR-2シグナルを中心とした炎症および線維化による心房細動進展のメカニズムを明らかにし、新しい機序による心房細動アップストリーム治療薬としてのXa阻害薬の可能性が示唆された。慢性心不全の加療に関しては、交感神経系やRAA系の抑制による加療が主流であるが、慢性炎症をターゲットとした治療法は未だ確立されていない。本研究でPAR-2シグナルを介した心不全の新たなメカニズムを解明し、今までとは全く別のアプローチによる心不全加療の開発に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、Xa-PAR-2シグナル活性化に伴う炎症反応が心房細動の発症に関与している可能性と線維化に関与している可能性が示され、新しい機序による心房細動アップストリーム治療薬としてのXa阻害薬の可能性が示唆された。また、CNP投与は、HFPEFモデルにおける左室拡張障害を改善しており、その要因のひとつとして左室線維化の軽減が考えられた。 以上のことより、Xa阻害薬による心房細動進展抑制効果および慢性心不全での心機能改善作用による、新しいアプローチによる治療薬として臨床応用につながることが期待される。
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