研究課題/領域番号 |
20K08498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小見山 智義 東海大学, 医学部, 准教授 (60439685)
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研究分担者 |
吉岡 公一郎 東海大学, 医学部, 教授 (30246087)
永田 栄一郎 東海大学, 医学部, 教授 (00255457)
小林 広幸 東海大学, 医学部, 教授 (60195807)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経調節性失神 / アデニル酸 シクラーゼ活性量 / ヘッドアップチルト試験 / アドレナリン受容体 / 高分解能ホルター心電図 / 自律神経変動 / カテコラミン / NMS診断 / アデニル酸シクラーゼ活性量 / 血管抑制型 / 混合型 / α2B-AR遺伝子 / アドレナリン受容体遺伝子 / NMS治療効果 / カフェイン / グルタミン酸 / リピート配列 / アデニル酸シクラーゼ活性 / 血圧 / 脈拍 / アデニル酸シクラーゼ / ホルター心電図 / カテコラミン受容体遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
NMSは突如として頻回に発症するため、安心した日常生活を過ごす上では発症原因を解明する必要がある。現在までにNMSを予防・再発リスクを評価する手段がない。我々の最近の研究からNMS患者では血中AC活性量が健常者に比べ有意に異なることが分かった。そこで血圧・心拍の変化をホルター心電図で両者の相関性を見出す。また、カフェインは血中のAC活性量を変化させることからコーヒーや緑茶が予防・治療に効果があるか検討する。さらに、AC活性量に影響を及ぼすカテコラミン受容体遺伝子解析も実施し、新たな変異を調査する。NMS発症原因を多角的視点から解明に導き、予防・再発リスクの評価を行い適正な治療に役立てたい。
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研究成果の概要 |
本研究はアデニル酸シクラーゼ(AC)活性量の変化からNMS発症原因を解明し予防と再発防止を目的とした。血管抑制型(VT)と混合型(MT)の患者では、健常者と比較して安静時のAC活性量に違いが見られた。特にVT患者では有意に高値を示したが、高分解能ホルター心電図調査では変化はなかった。またチルト試験ではVT患者と健常者間では血圧とAC活性量に有意な違いが見られた。さらに、VTとMT患者のα2B-AR遺伝子のグルタミン酸(Glu12、Glu9)多型別では、AC活性量の違いから失神を起こす時間に違いが確認された。以上の結果からAC活性量を調査することでNMSの診断と予防に用いることができると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、未来に向けた超高速旅客機、リニアモーターカーや宇宙ステーション作業時のストレスへの操縦者の適正をみる点でも意義がある。また、今後我が国で予想される大規模災害時のストレスに対する医療マネジメントの標準化の指標にも役立つ。さらに、機序が明らかになることで、これまでになかった治療薬を開発できる可能性もある。失神自体は意識を失うがすぐに回復するため軽く見られがちだが、このストレス社会でバス・列車・長距離トラックの運転手や航空機の操縦者が一端おこすと、多くの人たちを巻き込む大事故につながるため操縦適正者の選抜にも役立つ。以上からNMS診断と発症予防・再発リスク評価に大いに役立つと考える。
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