研究課題/領域番号 |
20K08501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
原田 将英 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (70514800)
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研究分担者 |
井澤 英夫 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80402569)
高木 靖 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80324432)
尾崎 行男 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50298569)
渡邉 英一 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80343656)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心房細動 / 心外膜脂肪組織 / 心房リモデリング / リモデリング / 循環器 高血圧 / 不整脈 / 心臓脂肪組織 |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動(AF)の発生・維持には心房リモデリング(ATR)が関与する。ATRは右房と比較して左房で有意に進行するが、心房間でATRの病態表現型が異なる機序は解明されていない。心臓生理機能の維持に必要な神経液性調整の破綻はATRを進行させるが、その調節機構も解明されていない。近年、心外膜脂肪組織(EAT)が神経液性因子を分泌(セクレトーム)し、心疾患に関与することが報告された。本研究は(1)AF患者におけるEAT由来のセクレトームを右房と左房で解析し、ATRの病態表現型が心房間で異なる機序を解明すること(2)心房間で発現様式が異なるセクレトームを臨床バイオマーカーに応用することを目指す。
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研究成果の概要 |
心房細動(AF)患者の左右の心房組織を使って遺伝子・タンパクの網羅的解析、IPA解析を行い、分泌因子のBMP10と関連するシグナルが心房リモデリングの左右差に関与する可能性が示唆された。また、特定のmiRNAによる制御も示唆された。さらに、右房と比べて左房では転写因子のPITX2の発現が有意に高いことも確認され、BMP10を介した左右の心房のネットワークによる制御の可能性が示唆された。現在は培養線維芽細胞・心筋細胞などを用いてBMP10が細胞機能やPITX2の転写活性に与える影響などを評価中である。また、AF患者血清で候補miRNAを測定し、臨床評価バイオマーカーとしての有効性を評価中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AFにおける心房リモデリングの左右差の機序が解明されれば、左房に特異的な血栓形成の予防や心房リモデリングの抑制につながる可能性がある。また、分泌・液性調節臓器としての心房の役割が真実であるなら、未知の心房機能の発見であり、学術的な意義も極めて大きい。新たな臨床バイオマーカーによる治療効果、病態の進行、合併症の発症などが予測できるようになれば、個別化医療が実現でき、AFの治療成績や生命予後を劇的に改善させる可能性がある。AFは実臨床で最も頻度の高い不整脈であり、本研究によってAFの臨床マネージメントが革新的に進歩すれば、社会的、医療経済的な貢献度は計り知れない。
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