研究課題/領域番号 |
20K08504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
笠島 史成 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (90303304)
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研究分担者 |
川島 篤弘 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20242563)
松本 康 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20262579)
笠島 里美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20444200)
尾崎 聡 金沢大学, 保健学系, 助教 (40401921)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | IgG4-related disease / IgG4-AAA / follicular helper T cell / reguratory T cell / Tertiary lymphoid organs / IgG4関連疾患 / IgG4関連血管病変 / 異所性リンパ組織 / 三次性リンパ組織 / 濾胞性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
IgG4-VDは新しい疾患概念であるため,その病因,病態については未だ不明な点が多い.近年,濾胞性T細胞は,濾胞内でB細胞の形質芽細胞への分化誘導を行い,各種自己免疫性疾患に関連する事が報告されている.動脈外膜に形成される異所性リンパ組織(ATLOs)がIgG4-VDに存在する事はこれまで報告されてきたが,その意義は不明であった.本研究では,IgG4-VDにおけるATLOsの数,分布や形状,ATLOs内の免疫細胞の分布や発現形式を解析する事により,ATLOsとIgG4-VDの病因,病態並びに病期の関連性を解明する.
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研究成果の概要 |
血管における3次性濾胞組織(ATLO)形成において.濾胞外のeffective T細胞(Th1, Th2, Th17)及びregulatory T細胞(Treg)について,濾胞内effective T細胞(Tfh1, Tfh2, Tfh17)及び濾胞内regulatory T細胞(Tfr)について検討したところ,血管病変毎にT細胞亜分画に特徴があった.特にIgG4関連血管病変(IgG4-VD)におけるTfr, Tfh2優位のT細胞サブセットは異常ATLO形成およびIgG4-RDの活動性に関連する事が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgG4関連血管病変(IgG4-VD)は,血清IgG4高値や動脈外膜を中心としたIgG4陽性細胞浸潤を特徴とする炎症性動脈病変の新しい疾患概念である.IgG4-VDでは組織学的診断が困難な例があり,より確実な診断指標が求められている.本研究では,IgG4-VDにおけるTfr, Tfh2優位のT細胞サブセットは異常ATLOs形成およびIgG4-RDの活動性に関連する事が示唆された.IgG4-VDに特徴的なT細胞サブセットおよび形態学的に不整なATLOsは今後の組織診断においても有用である.
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