研究課題/領域番号 |
20K08509
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平間 崇 東北大学, 大学病院, 助教 (80510338)
|
研究分担者 |
大石 久 東北大学, 大学病院, 講師 (60451580)
野田 雅史 東北大学, 大学病院, 講師 (70400356)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 肺移植 / 感染症 / HIRA-TAN / 緑膿菌 / アスペルギルス / 新型コロナウイルス / PCR / 非結核性抗酸菌 / ドナー特異的抗体 / DSA / 肺炎 / 病原体 |
研究開始時の研究の概要 |
肺移植は終末期呼吸器疾患の有効な治療法である一方、本邦の長期成績は5年生存率70%と未だ満足できるものではない。肺は換気によって常に外界と接していること、さらに日本では病気肺(固有肺)を残す片肺移植が多いことから、肺移植後に両肺の感染症を管理することは課題である。そこで、PCRで検出された定着型病原体を治療対象(起炎菌)と治療非対象(定着菌)とに鑑別できる特許技術を開発した(HIRA-TAN法)。本研究では、片肺移植を受けた患者の移植肺、固有肺から気管支鏡で各々検体を回収し、通常の微生物検査とあわせ、HIRA-TAN法を実施する。各々の肺で治療対象となる病原体の保有状態を解析する。
|
研究成果の概要 |
肺移植は、他に有効な治療がない進行した呼吸器疾患において、生活の質を高めかつ生存期間を延長させることができる唯一の治療法である。近年の肺移植後の生存期間延長には、抗菌薬の予防投与や新規薬剤などによる感染症管理向上が大きく寄与している。しかし、標準術式が片肺移植である日本で、それらの感染症対策がそのまま当てはまらないことも多い。片肺移植を受けた患者の移植肺、固有肺から検体を回収し、HIRA-TAN法と微生物同定法で検出された病原体がどのように肺移植後の予後に影響をおぼよすのか検証する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺移植患者の移植肺(グラフト)機能不全に寄与する病原体のスクリーニングを解析できた。肺移植後の緑膿菌や非結核性抗酸菌の保菌状態と予後の解析、また、感染性肺障害が移植後予後にどれほど関与するか検証し学術論文として報告した重篤な感染症を罹患しやすい患者群であるが研究期間内に複数の報告をすることができ、本邦の移植医療の診療ならびに研究レベル向上に寄与できると思われる。
|