研究課題/領域番号 |
20K08510
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小荒井 晃 東北大学, 大学病院, 講師 (80458059)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 自然免疫応答 / 酸化ストレス / 慢性閉塞性肺疾患 / DNA |
研究開始時の研究の概要 |
自然免疫応答の異常が慢性閉塞性肺疾患(COPD)およびその増悪病態形成に重要な役割を果たす可能性が示唆されるが、細胞内のDNA認識および制御機構の関与については未だによく分かっていない。本研究の目的はCOPDおよびその増悪病態における細胞内DNA認識に関わるシグナル経路の関与を示すことである。この経路の解明によりCOPDに対する特異的なマーカーの発見と新規治療薬開発に貢献できる可能性がある。
|
研究成果の概要 |
自然免疫応答の異常が慢性閉塞性肺疾患(COPD)およびその増悪病態形成に重要な役割を果たす可能性が示唆される。本研究では気道上皮やマクロファージ細胞においてタバコ煙などの酸化ストレスが新規細胞質内DNA認識機構であるcGAS-STING経路を介したIFN-β産生を抑制することを初めて示した。しかしながら、COPD患者由来の気道上皮細胞における慢性気道炎症病態の存在下ではDNA刺激によるIFN-β産生が亢進しており、健常者との反応性の違いが明らかとなった。今後、健常者とCOPD由来の細胞でのDNA刺激に対する自然免疫応答の違いを明らかにすることによりCOPD増悪病態の解明につながる可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、気道上皮やマクロファージ細胞においてタバコ煙などの酸化ストレスが新規細胞質内DNA認識機構であるcGAS-STING経路を介したIFN-β産生を抑制する機構が存在することを初めて示した。しかしながら、COPD患者由来の気道上皮細胞における慢性気道炎症病態の存在下ではdsDNA刺激によるIFN-β産生が亢進しており、健常者との反応性の違いが明らかとなった。今後、健常者とCOPD由来の細胞でのDNA刺激に対する自然免疫応答の違いを明らかにすることによりCOPD増悪病態の解明につながる可能性がある。
|