研究課題/領域番号 |
20K08515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宮崎 泰成 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30396999)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 過敏性肺炎 / 樹状細胞 / γδT細胞 / 線維化 / 抗原提示細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性過敏性肺炎は潜在性に肺が線維化する。慢性・線維化するタイプは国内推定2万人の患者が存在し、5年生存率は30~40%と極めて予後不良である。申請者は慢性過敏性肺炎患者ではTH1/TH2バランスの変化あること見いだした。しかしその肺線維症発症のメカニズムは未だ不明である。本研究では本症の免疫反応の変化が肺線維化を誘導することを明らかにし、予後不良因子である線維化抑制治療に応用可能な研究を目指して① 抗原の種類による樹状細胞の役割② 急性・慢性期におけるgdT 細胞の役割③ 肺線維症関連の樹状細胞・gdT細胞群の同定 の3つの研究を行う。
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研究成果の概要 |
抗原提示細胞・免疫細胞の連鎖によるアレルギー反応により過敏性肺炎は発症する。本研究では、アレルギー反応の連鎖過程において未解明である樹状細胞とγδT細胞が線維化にどのような役割を解明した。IL-17A産生のγδ T cellは鳥関連過敏性肺炎では増加し、農夫肺モデルでは変化を認めないことがわかった。抗鳥関連過敏性肺炎モデルでconventionalDC2が優位に増加しており、Th17への免疫連鎖に関連していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過敏性肺炎は特定の抗原に対する免疫・アレルギー反応で発症する間質性肺炎である。このうち慢性過敏性肺炎は潜在性に肺が線維化する。慢性・線維化するタイプはの5年生存率は30〜40%と極めて予後不良である。本研究成果により特発性肺線維症にも共通する肺線維化のメカニズムが明らかになり、線維化をきたす間質性肺炎の治療の一助になると考える。
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