研究課題/領域番号 |
20K08521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 充史 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00768939)
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研究分担者 |
藤谷 直樹 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10374191)
高宮 里奈 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (70365419)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺胞微石症 / リン酸トランスポーター / 希少肺疾患 / オミクス解析 / 治療法開発 / 動物実験モデル / ナトリウムリン酸共輸送体 / 肺胞マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
肺胞微石症はSLC34A2遺伝子変異が原因で肺胞内にリン酸カルシウム結石を生じる希少肺疾患です。現在まで有効な治療法はなく、その開発が急務である。同疾患モデルマウスを用いた解析で、低リン食治療が進行抑制・病勢の改善が確認されていますが、低リン食治療は軽微ながら栄養障害が原因と考えられる体重減少の副作用もあることから、臨床応用へはさらなる改善が望まれ本研究でさらに研究を進める予定です。これまでの研究結果と合わせて臨床応用への橋渡しが期待されます。
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研究成果の概要 |
肺胞微石症モデルマウスを用いたリピドミクス解析において、アラキドン酸などエイコサノイドとCOX-2が著明に上昇しており、下流シグナルであるPGE2, LXA4などの抗炎症性メディエーターの増加を有意に認め、微石形成に伴う肺内の炎症を抑制していることが確認された。またCOX-2発現は以前報告したリン吸着剤による治療で有意に低下し同治療法の有効性も再確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺胞微石症のような超希少疾患は対象患者が少ないこともあり、研究者も少なく病態解明がなかなか進まないことが多い。本研究ではマウスモデルを用いることで新たに病態解明を進めることができた。本研究の結果は今後臨床応用されることで本疾患に苦しむ患者に対する希望となると考える。
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