研究課題/領域番号 |
20K08522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
新實 彰男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30252513)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 難治性慢性咳嗽 / バイオマーカー / 新規治療薬 / 慢性咳嗽 / 咳喘息 / 胃食道逆流症 / 副鼻腔気管支症候群 / 咳過敏症症候群 / P2X3受容体拮抗薬 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性咳嗽の有病率は欧米では10-20%に及び、我々の疫学研究でも遷延性・慢性咳嗽の有病率は9.5%であった。慢性咳嗽の20%が治療抵抗例とすれば本邦の患者数は数十万人にも達する。治療薬も少ないため難治性慢性咳嗽の病態/治療解明は極めて重要な研究テーマであるが、GERD の関与も含めて病態の多様性に着目する研究者は国際的にも少ない。P2X3 受容体拮抗薬に関しては国際第三相試験で有意な結果を得たgefapixantに続き、より副作用が少ないS-600918 が本邦での第二相早期試験を終え国際臨床試験を準備中である。続々と新薬開発が進む中、その使い分けにも有用な知見を与える本研究の意義は高い。
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研究実績の概要 |
難治性慢性咳嗽を有する喘息患者における長時間作用性抗コリン薬チオトロピウムの有効性の無作為ランダム化比較試験で、同薬剤の有効性の検証と有効例の予測因子を明らかにした(Fukumitsu K, et al. Tiotropium for refractory cough in asthma via cough reflex sensitivity: A randomized, parallel, open-label trial. Ann Allergy Asthma Immunol. 2023 Apr 7: Online ahead of print)。 生物学性製剤による治療を行った難治性慢性咳嗽を有する喘息患者の解析で、抗IL-5製剤(メポリズマブ、、ベンラリズマブ)を使用した患者で、その他の製剤(デュピルマブ、オマリズマブ)を使用した患者と比較して咳嗽や咳受容体感受性が有意に改善した(Ito K et al. Targeting the IL-5 pathway improves cough hypersensitivity in patients with severe uncontrolled asthma. Ann Allergy Asthma Immunol 2023 Apr 24, Online ahead of print)。難治性慢性咳嗽の新規治療薬sivopixantの日本で行われた第2a相における有意な咳改善効果を報告した(Niimi A, et al. Randomised trial of the P2X3 receptor antagonist sivopixant for refractory chronic cough. Eur Respir J. 2022 Jun 2;59(6):2100725.)。喘息における咳症状の病態と治療をtreatable traitsの観点から考察した総説を報告した(Lai K, Niimi A et al. An appraisal of cough and cough hypersensitivity as treatable traits of asthma. Lancet Respir Med, in press)。日本アレルギー学会の喘息予防・管理ガイドライン2021のexecutive summaryを英文で報告した(Niimi A, et al. Executive summary: Japanese guidelines for adult asthma (JGL) 2021.Allergol Int. 2023 Apr;72(2):207-226)。バイオマーカー測定の手法を確立できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響で、患者の受診控えやクリニック・関連施設からの紹介患者そのものの減少が生じたために症例エントリーが滞った。
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今後の研究の推進方策 |
関連施設にも協力を要請し、症例集積を進める。確立させた手法によりバイオマーカー測定を進める。
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