研究課題/領域番号 |
20K08525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
雷 小峰 昭和大学, 医学部, 助教 (00595069)
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研究分担者 |
金山 朱里 昭和大学, 医学部, 准教授 (10338535)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肺線維症 / 細胞外マトリックス / TGF-β / 接着斑分子 / 肺線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
Hic-5と肺疾患関連の報告はなされてないが、予備的な結果ではヒト肺線維化組織のHic-5免疫染色結果において、Hic-5は正常組織と比較し間質に著しく発現上昇していることが明らかとなっている。またマウスモデルの予備的な結果でも、肺線維化マウスモデルでは野生型と比較してHic-5欠損マウスで腺房細胞脱落及び間質線維化が著しく抑制されることが判明した。マウス肺線維芽細胞の培養ではHic-5欠損では線維芽細胞の活性化が抑制された予備データも得られた。以上のことから、Hic-5の肺線維芽細胞活性化制御を介した肺線維症など難治性疾患発症への積極的な関与を想定し、新規肺線維化治療標的分子としての可能性を探る
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研究成果の概要 |
線維化疾患は慢性炎症を伴って臓器実質細胞が損傷され、コラーゲンなどの細胞外マトリックスの異常蓄積を特徴とする難治性疾患である。特に診断から短い生存期間が問題となる特発性肺線維症に対する有効な治療法は未だなく、治療薬の開発に向けた分子基盤の解明が必要とされている。我々は、肝線維化発症時に線維芽細胞活性化制御分子として H2O2-inducible Clone 5 (Hic-5, 別名TGF-β1i1) を同定した。本研究では肺線維化における Hic-5 の機能に着目し解析を行った。その結果から、Hic-5 が肺線維症の新規創薬ターゲットとなり得る分子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線維化疾患は慢性炎症を伴って臓器実質細胞が損傷され、コラーゲンなどの細胞外マトリックスの異常蓄積を特徴とする難治性疾患である。診断から短い生存期間が問題となる特発性肺線維症に対する有効な治療法は乏しく、治療薬の開発に向けた分子基盤の解明が必要とされている。本研究では肺線維化における新規創薬ターゲット分子を見出し、積極的な線維化疾患創薬シーズの開発に必須の分子基盤の一端を明らかにした。
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