研究課題/領域番号 |
20K08543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
坂本 憲穂 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (30448493)
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研究分担者 |
迎 寛 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80253821)
田中 義正 長崎大学, 先端創薬イノベーションセンター, 教授 (90280700)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | γδ型T細胞 / 肺線維症 / 気管支肺胞洗浄 / 肺線維芽細胞 / コラーゲン / γδT細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
特発性肺線維症は、原因不明の肺線維化を特徴とする難治性疾患である。その病態は不明な点が多く、完治させうる治療法も存在しないため、病態解明、新規治療の開発が急務となっている。γδ型T細胞は、自然免疫系のT細胞であり、感染防御や腫瘍細胞排除に働いていることが報告されているが、肺線維症との関連は不明な点が多い。本研究では、肺線維症とヒトγδ型T細胞との臨床的関連性を明らかにするとともに、ヒトγδ型T細胞が肺線維症に及ぼす影響や治療応用の可能性について細胞モデル、動物モデルを用いて明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
γδ型のT細胞レセプターを有し、主に自然免疫に関与するT細胞であるヒトγδT細胞の肺線維化抑制効果をin vitroで検証した. 拡大培養したγδT細胞は共培養により肺線維芽細胞のⅠ型コラーゲンの発現抑制を認めたが,細胞間の非接触モデルにより抑制効果が消失した.一方,γδ型T細胞の活性剤であるHMBPP((E)-4-ヒドロキシ-3-メチル-2-ブテニル二リン酸)によるγδT細胞刺激は非接触モデルで肺線維芽細胞のコラーゲン産生を抑制し, 抗IFNγ抗体により抑制効果が減弱した. ヒトγδT細胞は肺線維芽細胞のコラーゲン産生抑制作用を有し,肺線維症に対する細胞療法としての可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、ヒトγδ型T細胞の肺線維化における役割を、研究分担者が独自開発したPTAを用いた培養系によって高純度かつ大量に培養されたヒトγδ型T細胞を用いて明らかにすることであり、ヒトγδ型T細胞の肺線維芽細胞に対するコラーゲン抑制作用は直接接触が主であるが、液性因子の関与も示唆され、ヒトγδ型T細胞が抗線維化効果をもつ可能性が示唆された。また本研究で達成した結果を基盤として、大量に培養されたヒトγδ型T細胞を肺線維症患者に投与する細胞治療の開発が視野に入り、難治で知られる肺線維症に対するヒトγδ型T細胞を用いた細胞療法という画期的な治療法の開発に繋がる社会的意義がある。
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