研究課題/領域番号 |
20K08550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
前田 直宏 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (10805659)
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研究分担者 |
水戸部 優太 国際医療福祉大学, 大学院, 講師 (10772915)
押鐘 浩之 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (10727283)
上田 たかね 帝京大学, 医学部, 講師 (80459312)
川崎 茜 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (80774033)
長瀬 洋之 帝京大学, 医学部, 教授 (40365945)
槇村 浩一 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00266347)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 吸入デバイス / 微生物汚染 / 閉塞性肺疾患 / 在宅患者 / 口腔内細菌叢 / MALDI-TOF/MS / 微生物 / アレルギー性肺疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
真菌等の微生物は居住環境中に多数存在し,高温多湿な我が国においても呼吸器疾患の発症,増悪,難治化という全ての病態に深く関連していることが示されてきた。しかしながら,我が国のアレルギー性肺疾患の患者実態は未だに不明であることが多く,その要因をあきらかにしていくことが重要な課題である。また,閉塞性呼吸器疾患治療において,吸入療法は重要な位置を占めているが,吸入デバイスにおける微生物汚染について十分な検討が行われていない。そこで我々の研究では,吸入デバイスに存在する微生物に着目し,各吸入デバイスにおける微生物汚染とその患者の特徴をあきらかにすることを最終目標としている。
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研究実績の概要 |
これまでに分析した使用後の吸入デバイスの81%に微生物汚染があったことが明らかとなり, 先行研究の結果と一致した.また,マウスピースにみられる汚れやCFUにばらつきがあり, 多様な菌種が同定されたが,血液寒天培地のみでは発育しない菌種もあったと考えられ, その他の非選択培地や真菌の発育が旺盛な培地の検討等, 微生物同定精度の向上が必要となった.そうした検討を踏まえて,呼吸器のクリニック及び訪問看護ステーションを対象にデータ収集を行い,分析を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
分担研究者の異動に伴う研究体制の再構築と,それに伴う倫理審査に大幅な時間が必要となったため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに回収できた吸入デバイスの検討から,微生物の同定精度を高める必要性があることが確認できたため,チョコレート寒天培地やポテトブドウ糖寒天培地等,培地を増やして解析する.また,口腔内の常在細菌叢との関係をみるため,直接的に口腔と接触する吸入口の外側の他,吸入口の内側をわけて分析を行う.以上の修正点に加えて,現在進めているデータ収集の範囲を拡大し,今年度中に結果をまとめていく.
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