研究課題/領域番号 |
20K08587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
福住 好恭 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (20609242)
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研究分担者 |
内許 玉楓 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00529472)
安田 英紀 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00806490)
河内 裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60242400)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ポドサイト / スリット膜 / Neurexin / Nephrin / Podocin / CD2AP / 蛋白尿 / シナプス小胞 / neurexin / ネフローゼ症候群 / Par6 / synaptotagmin / SV2B / nephrin |
研究開始時の研究の概要 |
Neurexin-1のスリット膜のバリア機能維持における役割を解析する。具体的には、①ノックアウト(KO)マウスを用いたスリット膜の形成、維持におけるNeurexin-1の役割の解析、②Neurexin-1と既知のスリット膜分子との相互作用の解析、③RNA silencing 法によりNeurexin-1発現をノックダウンさせた培養ポドサイトを用いたNeurexin-1のポドサイトの形態維持、突起形成における役割の解析、④次世代シーケンサを用いた発現解析による新規Neurexin-1関連分子の同定、同定された分子群のNeurexin-1との相互作用、機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
蛋白尿の発症を防ぐ最終バリアである腎糸球体上皮細胞(ポドサイト)の細胞間接着装置であるスリット膜のバリア機能維持におけるNeurexin-1の役割を解析した。Neurexin1はスリット膜構成分子Nephrin、Podocin、CD2APと結合し、スリット膜の構造、バリア機能維持に重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、ポドサイトの細胞形態、突起の維持に重要であることを明らかにした。ポドサイトスリット膜においてNeurexin1と関連するシナプス小胞輸送関連分子群を同定したことから、Neurexin1とシナプス小胞関連分子群が相互作用してスリット膜機能維持に働いている可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蛋白尿は腎疾患の最も重要な症候であるだけでなく、慢性腎臓病を進行させる悪化因子でもある。蛋白尿は腎糸球体上皮細胞(ポドサイト)の細胞間接着装置であるスリット膜のバリア機能の低下により発症すると考えられているが、その発症メカニズムは不明である。本研究で、スリット膜のバリア機能維持におけるNeurexin1の役割を明らかにし、Neurexin1の発現低下がスリット膜のバリア機能障害に関与していることを見出した。本研究成果は、スリット膜の分子構造、機能維持機構の解明だけでなく、Neurexin1を標的とした蛋白尿に対する新規治療法の開発につながると考える。
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