研究課題/領域番号 |
20K08608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中司 敦子 岡山大学, 大学病院, 講師 (00625949)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アディポカイン / Vaspin / ミトコンドリア / 糖尿病腎症 / 尿細管間質障害 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに、我々が発見した生理活性物質バスピンが近位尿細管細胞の保護作用を有する見出した。また、機能が十分解明されていない分子HSPA1L (heat shock protein 70kDa-1 like)を介してバスピンが作用することを発見し、HSPA1Lに注目した。 本研究では、HSPA1Lがミトコンドリアやリソソームの機能を維持し、近位尿細管細胞を保護すること、またHSPA1Lの細胞外での新規機能について明らかにする。そしてバスピンのHSPA1Lを介した作用分子機序を解明する。本研究により、腎予後に強く関係する尿細管間質障害の病態解明や新たなバイオマーカー、治療法の発見に繋げたい。
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研究成果の概要 |
尿細管間質障害は腎機能低下の大きなリスクである。尿細管細胞は多機能細胞のためエネルギー需要が高く、ミトコンドリアが体内でも豊富な細胞であり、ミトコンドリア機能を維持することが重要である。本研究では脂肪細胞から分泌されるバスピンが、血流を介して腎臓に到達し、HSPA1Lを介してミトコンドリアの機能を保ち、糖尿病腎症における尿細管間質障害を軽減することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バスピンのミトコンドリア恒常性維持における意義を解明することは、今後、腎臓以外にも、心臓や褐色脂肪など、ミトコンドリアが豊富な臓器や細胞に関する病態の解明や、疾患治療への応用が可能と考えられる。 また、これまで十分機能が解明されていないHSPA1Lの機能を明らかにすることは、学術的な今後の研究の広がりにつながる。
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