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ミトコンドリアターンオーバー制御に基づく糖尿病性腎症新規治療戦略の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K08609
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

田蒔 昌憲  徳島大学, 病院, 講師 (90528902)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード糖尿病性腎症 / ミトコンドリア / Parkin / BMP4 / 骨形成蛋白質4
研究開始時の研究の概要

糖尿病性腎症の増悪因子として腎ミトコンドリア機能低下が着目されている。ミトコンドリア量と質の維持には「ミトコンドリアターンオーバー」が重要である。糖尿病マウス腎皮質と,糖尿病性腎症の初期病理学的病変であるメサンギウム基質拡大を惹起する因子を添加した培養メサンギウム細胞を解析すると,ミトコンドリアターンオーバー障害が惹起されることが示唆された。そこで本研究はミトコンドリアターンオーバー制御を介した新規糖尿病性腎症治療戦略の探索を目的とする。

研究成果の概要

糖尿病性腎症におけるParkinの意義を解析した。ストレプトゾトシン誘発糖尿病マウス腎臓ではParkin発現低下とParkin-PARIS-PGC-1α軸変調が惹起され,ミトコンドリアが障害された。メサンギウム基質増加因子である骨形成因子4(BMP4)の浸透圧ポンプ持続投与マウス腎臓では糖尿病マウス腎臓と同様の結果であった。培養メサンギウム細胞ではBMP4添加およびParkinノックダウンが糖尿病と同様のミトコンドリア障害を惹起し,Parkin過剰発現はBMP4添加によるミトコンドリア障害を軽減した。BMP4は糖尿病と同様のミトコンドリア障害を惹起し,Parkinはその治療標的となり得る。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病性腎症では腎ミトコンドリア機能低下が惹起される。ミトコンドリアの品質管理はミトコンドリア生合成・マイトファジーで制御されるターンオーバーでなされるが、糖尿病性腎症におけるミトコンドリアターンオーバーの意義解明は不十分であり、特に糖尿病性腎症における主要なメサンギウム基質増加因子である骨形成因子4(BMP4)との関連は不明であった。本研究を通じて、糖尿病性腎症ではマイトファジー鍵分子Parkinの発現低下に関連したマイトファジー障害とミトコンドリア生合成障害の両者が惹起され、BMP4も同様の作用を示すことが明らかとなった。BMP4やParkinが治療標的となり得ることが示された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Parkinは糖尿病やBMP4が惹起するミトコンドリアターンオーバー障害の治療標的である2023

    • 著者名/発表者名
      田蒔昌憲、越智ありさ、冨永辰也、柴田恵理子、長谷川一宏、長井幸二郎、脇野修
    • 学会等名
      第66回日本腎臓学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Parkinはメサンギウム細胞におけるBMP4由来ミトコンドリア障害の新規治療標的である2021

    • 著者名/発表者名
      田蒔昌憲、西村賢二、柴田恵理子、上田紗代、越智ありさ、 冨永辰也、安部秀斉、長井幸二郎、脇野修
    • 学会等名
      第64回日本腎臓学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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