研究課題/領域番号 |
20K08613
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岩津 好隆 自治医科大学, 医学部, 准教授 (40424014)
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研究分担者 |
黒尾 誠 自治医科大学, 医学部, 教授 (10716864)
黒須 洋 自治医科大学, 医学部, 准教授 (40468690)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | FGF23 / 急性腎障害 / Klotho / 慢性腎臓病 / 骨ミネラル代謝異常 / 線維芽細胞増殖因子23 / klotho |
研究開始時の研究の概要 |
AKIやCKDでは腎臓klotho蛋白発現が低下し、klotho蛋白発現を維持することで腎機能が改善する。FGF23は腎臓klotho蛋白発現を強力に抑制することから、FGF23阻害が腎保護作用を示すかどうか検証した。予備実験の結果、虚血再還流AKIマウスモデルにFGF23阻害ペプチドを投与すると、腎障害が予防できることを確認した。しかし、発症後投与の効果、klotho蛋白の関与、CKDモデルにおける効果は明らかではない。本研究によりFGF23阻害ペプチドのAKI発症後やCKDに対する効果を検討し、FGF23阻害ペプチドがAKIにもCKDにも普遍的で有効な治療薬となり得るか明らかにする。
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研究成果の概要 |
急性腎障害および慢性腎臓病では腎Klotho蛋白発現低下が腎障害に関与している。本研究では、FGF (Fibroblast Growth Factor) 23が腎klotho蛋白発現低下を介して、腎障害の発症・進展に関与するか、FGF23阻害ペプチド(ΔN)を用いて検証した。 急性腎障害モデルでは、ΔN予防投与により、虚血再灌流24時間後において、腎klotho蛋白発現低下が抑制され、腎障害は有意に改善した。Klotho欠損マウスでは腎障害を改善せず、腎保護作用は腎Klotho蛋白発現維持が関与していた。慢性腎臓病モデルにミニポンプを使用してΔNを投与したが、腎障害の有意な改善は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AKIにおける血清FGF23上昇はその発症に対して独立した危険因子である。我々は、FGF23を阻害するΔN投与がAKIモデルにおいて腎障害を軽減することをはじめて明らかにし、FGF23がAKIの病態に関与していることを示した。重症AKIモデルではFGF23投与により腎障害を軽減することが最近報告され、重症AKIではFGF23が保護的に働き、特に回復期の48時間後に有意差を認めることからAKIからの回復を促進している可能性が考えられる。AKIの病期(急性期なのか回復期なのか)や重症度に応じて、AKIにおいてFGF23が果たす役割が異なる可能性があり、臨床応用に向けて今後さらなる研究が必要である。
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