研究課題/領域番号 |
20K08614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
岡田 浩一 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60233342)
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研究分担者 |
井上 勉 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30406475)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / 急性腎障害 / 腎線維化 / 尿細管上皮細胞 / 形質転換 / 細胞周期 / 増殖因子 |
研究開始時の研究の概要 |
急性腎障害(acute kidney injury: AKI)は、短期的な生命予後を悪化させるだけではなく、慢性腎臓病(chronic kidney failure: CKD)を発症・進行させるため、長期的な生命予後にも影響する。本研究は、遺伝子改変マウスを用いてAKIモデルを作成し、AKIがCKDを発症・進行させる機序について、尿細管上皮細胞の形質変化に注目して検討する基礎研究である。病態に立脚したAKI・CKDの新規治療法の開発に寄与するデータを創出し、最終的には臨床応用に結び付けたい。
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研究成果の概要 |
虚血や尿路閉塞などによるAKIでは、尿細管上皮細胞への障害から細胞周期停止細胞が出現し、線維化促進形質を獲得して腎線維化を発症・進展させる可能性がある。このG2/M期休止細胞は尿細管障害により誘導され、その障害程度に応じて数や残存期間が増加していた。この細胞を標的とした線維化促進性形質の抑制は、抗CKD治療への発展が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病(CKD)の原因となる病変は腎線維化であり、その発症・進展メカニズムの一つは急性腎障害(AKI)の反復とされている。我々はAKIモデルマウスの腎尿細管上皮細胞の一部に細胞周期停止細胞が出現し、線維化促進性の形質を獲得している可能性を示唆するデータを得た。この細胞の線維化促進性の形質を抑制する治療を開発することで、AKI後のCKDの発症・進展に対する治療に結び付けることが期待できる。
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