研究課題/領域番号 |
20K08617
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
合田 朋仁 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (20365604)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 糖尿病性腎臓病 / 慢性腎臓病 / TNF / プログラヌリン / 炎症 / PGRN / TNF関連分子 / 肥満 / TNF受容体 / メガリン |
研究開始時の研究の概要 |
末期腎不全となり血液透析などの腎代替療法を受ける患者数は今なお増加している。末期腎不全に至りやすい患者を予測するマーカーを確立することは重要である。 血中TNF受容体(TNFR)濃度は、これまでの既存のリスク因子とは独立して慢性腎臓病患者の腎予後を予測することできるマーカーであるが、TNFRの全身での産生部位、腎疾患における病態意義、測定感度などについての検討は未だ十分とはいえない。本研究では、これらを検証して明らかにしていく予定である。
|
研究成果の概要 |
はじめに、腎機能低下時における血中TNF受容体の上昇機序は腎臓からの排泄低下ではなく全身からの産生亢進に伴うものであることを明らかにした。次に、血中TNF受容体の測定は糖尿病合併慢性腎臓病のみならず、非糖尿病慢性腎臓病でも腎予後予測マーカーになりうることを明らかにした。最後に、高脂肪食で肥満を誘導したマウスでは、プログラヌリン欠損は腎の炎症悪化および脂肪組織を含む全身の炎症改善させることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病の進展抑制には腎機能低下をきたしやすい患者を早期発見して治療することは極めて重要である。血中TNF受容体濃度の測定は、糖尿病合併の有無にかかわらず、CKD患者の予後予測に有用なことを明らかにした点で臨床的に意義がある。また、血中TNF受容体濃度の上昇機序のみならず、TNF-TNF受容体経路を介した炎症機序にプラグラヌリンが関与していることを明らかにした点でも重要な知見である。
|