研究課題/領域番号 |
20K08620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
三井 亜希子 日本医科大学, 医学部, 教授 (50544417)
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研究分担者 |
清水 章 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00256942)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糸球体腎炎 / 内皮細胞 / エネルギー代謝 / 代謝 / イメージング / 炎症細胞 / heterogeneity / 糸球体毛細血管網 |
研究開始時の研究の概要 |
進行性の糸球体疾患は、原因に関わらず糸球体障害の遷延から糸球体硬化へと進展し、最終的に末期腎不全に至る。申請者らは、糸球体毛細血管網の障害とその遷延、さらに障害後の修復不全が糸球体硬化へと進展することを示してきた。糸球体硬化の進展抑制には、糸体内皮細胞の形態・機能の維持と、障害後の適切な修復が重要と考えられるが、詳細な検討はなされていない。本研究は、内皮細胞の不均一性(heterogeneity)に着目し、3次元イメージングによる形態の変化、代謝プロファイルの変化、血管内皮幹細胞の存在について検討し、糸球体毛細血管網の恒常性の維持と障害後の修復を誘導する因子を解明する。
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研究成果の概要 |
糸球体疾患の原因はさまざまであるが、各疾患の病態解明や特異的な治療法の開発は進んでいない。一方、進行性の糸球体疾患に共通する病態は糸球体障害の遷延と修復不全による糸球体硬化の進展であることから、糸球体毛細血管網の形態・機能の維持と障害後の適切な修復が重要である。 本研究では、可逆性腎炎モデルの検証と糸球体疾患のヒト腎組織サンプルの解析により、糸球体障害後の修復過程では糸球体微小環境の代謝プロファイルが大きく変化すること、糸球体を構成する細胞群の相互作用や浸潤する炎症細胞の質的な違いが内皮細胞障害の重症度に関連することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、可逆性腎炎モデル及びヒト腎生検サンプルを用いて、1)糸球体内皮細胞とそれを取り巻く細胞群の動きを可視化し(形態の変化)、2)糸球体内の代謝プロファイルの変化(機能の変化)の検証により、糸球体障害とその後の修復過程における糸球体微小環境の変容とその制御機構を解明することで、糸球体硬化(糸球体疾患)の進展抑制に結びつく普遍的な治療応用への可能性が期待できる。
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