研究課題/領域番号 |
20K08631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
内村 幸平 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (00646119)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | iPS細胞 / オルガノイド / 細胞アッセイ / 腎臓 |
研究開始時の研究の概要 |
腎臓は約30種類もの多様な細胞から構成される解剖学的・機能的に複雑な臓器であるため、文部科学省がまとめた今後の各臓器別再生医療のロードマップにおいて、腎臓再生の人への臨床研究開始はもっとも遅い期待値となっている。ヒト多能性幹細胞(iPS細胞、ES細胞)から既存する方法で作製した腎臓オルガノイドはその分化度の未熟さ故にシスプラチン処理等の急性腎障害(AKI)刺激によっても近位尿細管特異的障害マーカーであるKim-1やNGALの発現誘導が著しく低く、腎疾患モデルとしての応用は達成できていない。本研究では申請者が新たに考案した成熟型腎臓オルガノイドに対して病態モデルを想定した負荷実験を行い、その反応を観察する。
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研究実績の概要 |
理研BRCよりヒトiPS細胞を入手し、継代培養を開始した。iPS細胞株によって薬剤や成長因子への反応性が異なる為、実験開始当初条件設定に難渋した。現在は腎臓オルガノイドへの分化効率も安定し、病態モデルへの応用に向けた実験を行っている。目標病態の一つである高尿酸血症モデルは尿酸の溶媒に苦慮しており、専門家に相談しながら条件設定を行っている。また、各種ホルモン負荷による分化成熟化には一定の効果を認めており、免疫染色やシングルセルRNAシーケンス等で分化成熟改良の客観的なデータ回収を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で細胞や試薬の入手に時間を要してしまい、当初の計画から遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
現在は理研BRCから分与頂いたiPS細胞201B7株を用いて腎臓オルガノイド作製が安定して行えるような環境・条件を整えることが出来ている。GWASや公開されているシングルセルRNAシーケンスのデータベースを活用して腎臓オルガノイド成熟化のためのホルモンやシグナルを絞り込む。また、シングルセルRNAシーケンスの器機が2023年5月以降に山梨大学へ導入されるため、解析データの抽出は加速できると考えている。
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