研究課題/領域番号 |
20K08636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
正木 崇生 広島大学, 病院(医), 教授 (30397913)
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研究分担者 |
中島 歩 広島大学, 医系科学研究科(医), 共同研究講座教授 (40448262)
土井 盛博 広島大学, 病院(医), 助教 (80626127)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再生医療 / 間葉系幹細胞 / 免疫抑制薬 / 治療効果 / 炎症細胞 / 腎線維化 / IFN-γ / ステロイド / 生着期間 / 線維化 / 抗炎症作用 / 生着 |
研究開始時の研究の概要 |
間葉系幹細胞の投与経路の違いによる生着数と生着期間が、腎線維化の抑制効果に与える影響を明確にする。また、免疫抑制療法の併用(免疫抑制薬・ステロイド)による間葉系幹細胞の生着数・生着期間と治療効果について明らかにする。また、間葉系幹細胞自体を免疫抑制薬の添加培地で培養した場合に、間葉系幹細胞の腎線維化の抑制効果が抑制するかを明らかにする。さらに、免疫抑制薬の添加培地で培養した間葉系幹細胞で発現する遺伝子の網羅的探索を行い、そのメカニズムを明確にする。
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研究成果の概要 |
近年、間葉系幹細胞(MSC)を用いた細胞療法が新たな治療アプローチとして期待されているが、MSCの臨床応用が進むにつれ、どのような患者に有効であるかを明らかにすることが重要である。本研究では、免疫抑制薬がMSCの炎症抑制ならびに線維化抑制に与える影響を明らかにするために、臓器障害の前段階である線維化モデルとして既に確立されている腎臓の片側尿管閉塞モデルを用いて、異なる機序をもつ免疫抑制薬がMSCの治療効果に与える影響を調査した。特定の免疫抑制薬の投与後に経時的にサンプリングした腎組織では、MSCの治療効果が減弱しており、特定の免疫抑制薬はMSCの治療効果に影響を与えることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫抑制薬は様々な疾患の治療薬として使用されるため、同薬で治療中の患者数は非常に多いが、免疫抑制薬の併用がMSCの治療効果へ与える影響は不明であった。本研究では、特定の免疫抑制剤の投与により、損傷部位におけるMSCの活性化および生着が阻害され、その治療効果が減弱する可能性が示唆された。今回の知見は、MSCを用いた臨床研究において、患者の選択に有用な情報を提供するものであり、今後さらなる詳細な研究が望まれる。
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