研究課題/領域番号 |
20K08641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
竹中 恒夫 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90179656)
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研究分担者 |
アリフ・ウル ハサン 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (00570368)
西山 成 香川大学, 医学部, 教授 (10325334)
宮崎 孝 埼玉医科大学, 医学部, 客員准教授 (30265417)
丸茂 丈史 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (70265817)
石井 直仁 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80212819)
宮崎 利明 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50589075)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | クロト |
研究開始時の研究の概要 |
片側尿管閉塞では骨形成因子(BMP)7やmesenchymal epithelial transitionなどについてクロト蛋白補充の腎保護効果機序として検討し、遠位尿細管細胞でクロトとBMP7の関係を明らかにする。 原発性アルドステロン症では尿細管老化とSirtuin等についてクロト蛋白補充の腎保護機序として評価し、近位尿細管細胞でクロトとSirtuinの関係を精査する。 ループス腎炎では糸球体transient receptor potential channel(TRPC)6、ネフリン、ポドサイトのautophagy等について精査し、クロト蛋白のTRPC6への直接的抑制効果も検討する。
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研究成果の概要 |
クロト蛋白補充は、HIGAマウスにおいて収縮期血圧、アルブミン尿、イソプロスタン排泄、糸球体ろ過率、腎アンジオテンシン濃度、腎でのアンジオテンシノーゲン発現を低下させた。また、クロト蛋白補充は、腎のsuperoxide dismutaseとクロト発現を上昇させた。 腎亜全摘ラットにおいて、クロト蛋白補充は収縮期血圧、アルブミン尿、FGF23、血清リン濃度、腎アンジオテンシン濃度、腎の線維化や腎におけるコラーゲンとTGFβの発現を低下させた。また、クロト蛋白補充は糸球体ろ過率、リン排泄率や腎におけるsuperoxide dismutase、クロト、BMP7の発現を亢進させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgA腎症も全ての腎疾患の最終像である進行性腎疾患も現在まで有効な治療法が確立していない疾患群で、透析導入も高率であり、unmet needが高い。 今回の結果は、IgA腎症モデルマウスと進行性腎疾患モデルである腎亜全摘ラットでクロト蛋白補充の有用性を示した。 安全性について更に検討する必要があるが、これらの研究は、将来の臨床研究に向けて基礎的なデータを提供できたものと考えられる。
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