研究課題/領域番号 |
20K08644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
金井 厳太 東海大学, 医学部, 講師 (00535221)
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研究分担者 |
澤田 佳一郎 東海大学, 医学部, 客員講師 (10420952)
角田 隆俊 東海大学, 医学部, 教授 (50276854)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 副甲状腺機能亢進症 / microRNA / 次世代シーケンサー / 慢性腎臓病 / 二次性副甲状腺機能亢進症 / 次世代シークエンサー / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)は不良な生命予後に関連する。カルシウム受容体(CASR)とビタミンD受容体(VDR)発現低下は、副甲状腺ホルモン(PTH)産生と細胞増殖を誘導することが知られているが、それらが細胞周期にどのような影響を与えるかは不明な点が多い。これまでの研究ではmicroRNA(miRNA)が副甲状腺の細胞機能に影響を与えていることから、本研究では脱顆粒制御活性をもつ機能性RNAおよび細胞増殖に制御活性のあるmiRNAとその標的mRNAを同定しそれらの作用機序を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
慢性腎臓病において発症する二次性副甲状腺機能亢進症は、心血管疾患の合併によって生命予後を脅かす重大な疾患である。カルシウム受容体とビタミンD受容体発現低下は、副甲状腺ホルモン産生と細胞増殖を誘導することが知られているが、その作用機序には不明な点が多い。microRNAが副甲状腺の細胞機能に影響を与えていることから、本研究では機能性RNAとそのターゲット候補を同定し、副甲状腺結節内における局在を調査する。副甲状腺から回収したRNAの網羅的解析によって得た機能性RNAを候補として、副甲状腺細胞での発現を測定し分析する。機能性RNAとその標的分子との関連を評価することで、作用機序を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では副甲状腺細胞腫瘍化における細胞増殖の機序の一端を明らかにした。この結果はこれまで不明であった二次性副甲状腺機能亢進症の進展に関与する新たな分子制御機構の解明の一助になると考える。また副甲状腺に関連したmicroRNAを対象とするバイオマーカーの開発はこれまで行われておらず、本研究の応用によって新たな診断方法の開発が期待される。この研究の成果によって二次性副甲状腺機能亢進症の根本治療における論理的な支柱を形成し治療戦略の基礎が確立されるものと考えている。
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