研究課題/領域番号 |
20K08653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
辻 学 九州大学, 大学病院, 准教授 (20423551)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / IL-33 / IL-37 / 芳香族炭化水素受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
アトピー性皮膚炎の発症と痒みにおいて重要な働きをする表皮細胞におけるIL-33の産生機構について研究します。さらに、芳香族炭化水素受容体を活性化する物質によって、IL-33の産生が抑制されることを証明したいと考えています。その際に、OVOL1というアトピー性皮膚炎の疾患感受性遺伝子が重要な働きをするのではないか、と考えています。この研究結果をアトピー性皮膚炎の新しい治療法の開発に繋げていきたいと考えています。
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研究成果の概要 |
アトピー性皮膚炎の病態は、皮膚バリア機能障害・2型免疫応答・痒みから構成される。表皮細胞由来のIL-33は、これらに密接に関わっており、本研究では、表皮細胞におけるIL-33の産生機構について研究を行なった。初年度に化学物質センサーである芳香族炭化水素受容体がIL-33の産生を調節していることを明らかにした。次年度には抗炎症性サイトカインであるIL-37がIL-33の産生を負に調節していることを見出した。最後に、IL-37は、芳香族炭化水素受容体によって調節されていることを示し、芳香族炭化水素受容体がIL-33とIL-37のバランスを介してアトピー性皮膚炎の病態を制御している可能性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いたタピナロフという薬剤は、現在、アトピー性皮膚炎の新規薬剤としてPhase3試験が国内で施行中である。本研究によって、タピナロフがアトピー性皮膚炎に対してどのような機序で効果を発揮するのか、分子生物学的な機序が明らかとなった。
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